アニメ以外で親子そろって楽しめる貴重な映画
1984と89年に製作されたシリーズのリブート(再起動版)。大量のゴーストがニューヨークに現れて…という設定は旧作と同じだが、何かと女性の強さが目立つ昨今の世相を反映してか、ゴーストバスターズのメンバーは全て理系女性に様変わり。代わりに“黒一点”のクリス・ヘムズワースが大ボケ演技で楽しませるという趣向だ。
とは言え、おなじみのテーマ曲は新たなバージョンで引き継がれ、ビル・マーレー、ダン・エイクロイドら、旧メンバーも別の役で顔を見せ、愉快なゴーストたちも健在と、旧作ファンのことも決しておろそかにはしていない。
懐かしさと新しさが共存した本作は、アニメ以外で親子そろって楽しめる映画としても貴重だ。この手の映画は、遊園地のアトラクションを楽しむような感覚で見るのが一番。理屈はいらない。
また、この映画には、長々と続いて辟易させられるエンドロールを楽しむための工夫も施されている。最後まで見届けても損はない。