硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

穏やかな日々

2014-05-07 18:12:02 | 日記
少し肌寒い東風が緩やかに頬をつたう。五月のサイクリングはとても気持ちがよい。いつものコースを走っていても緑が鮮やかに写る。

海岸通りに出て堤防を走る。海の色はまだ青く水平線に浮かぶタンカーや対岸がよく見える。

漁港前の小さな公園に辿り着くと自転車を降りしばしの休息。すると、波打ち際で遊ぶ子供とそれを見守る女性の姿が見えた。
女性はヒジャブを巻いている。子供たちの肌の色は少し浅黒い。すると女性の旦那さんと見える体格の良い男が女性に近寄って行き笑顔を見せ何か話している。本当に幸せそうである。

そしてふと思う。イスラムの民がこの浜辺で噛みしめている平和と、私達が思う平和は随分違うのだろうと。

日常的に繰り返される、暴力や内戦もテロも心配する事がない。彼らの心情を想像することは出来るが、個人的な葛藤は多いが、生まれてこのかた、社会の平和が維持されている日々に生きる者としては心の底から平和な日々を噛みしめる事は難しい。

しかしこの浜辺で平和を噛みしめている彼らも境遇に恵まれた人であろう。遠い故郷に残る親や友は依然として不安定な社会の中で生活してるのであろうと思われる。

アッラーフの教えは本来共存することの大切さを説く。イスラムの民が一つの教えに到達する事を祈るばかりである。