かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

日銀のマイナス金利について。

2016-02-10 | 気ままなる日々の記録

   日本銀行は、民間銀行の銀行であると同時に政府の取引銀行でもある。民間銀行の当座預金の残高に対してマイナス金利を課すという政策を黒田日銀総裁が偉い人を集めた政策審議会に諮って決定実施した。狙いは民間銀行が預金者から預かったお金を積極的に融資に回しその融資増によって日本全体の景気を良くし、デフレからのだっきゃくをはかろうとしたもの。

  ところが結果は裏目に出て円高を招いてしまっていよいよトンネルに入ってしまった。ちょっと前、友人の建設会社の名古屋支店長が来てくれたとき話題がマイナス金利に及んだ。彼は「何と云ってもどの業界も仕事がないのだから、こんな時に銀行から金を借りて設備を増やす企業はないと思うよ。とあっさりいっていた。あれから数週間、予想は名古屋支店長の云う通りになった。

 そのうえ円高と云う重しまでついた。日銀の政策審議会と云う会議のメンバーは、大学の偉い先生や経済界のえらいさん達だが、オソマツである。

 日本は本当にいいリーダーに恵まれない。理由ははっきりしている。一度偉くなると、間違えても責任を取らない偉い人に甘い社会だからだ。つまり、論理よりも言い逃れが上手い人が生き残ってしまう社会だからだ。脚本家の倉本聡は「日本人は言葉に弱い」といっている。多分このことだろう。(T)