鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1385回】 健全経営の強さ

2014年10月16日 | 住宅コンサルタントとして
どれだけマーケティング力が高く、ブランド力が高くとも、
商品の価格が高かったり、営業マンが微妙では住宅は買っていただけません。

それだけ商品力が高くとも、マーケティング力が無ければ、
お客様に認知してもらえませんし、来場もしてもらえません。

住宅会社が業績を高めていこうと思うのであれば、
商品力、マーケティング力、営業力、マネジメント力の4つの要素のバランスが重要になります。

ただ、私が業界全体を見た際に、
これらの要素をバランス良く持っている住宅会社は
全体の1%もありません。

なのでまだまだ他事業から新規参入してもらっても、
現時点では年間1棟の工務店であっても、十分逆転可能な事業なのです。

そして古くから住宅事業をやっておられた企業の大半が、
マーケティング力においてまだまだ改善の余地があるのです。

では、マーケティング力を高めるために、どんなことをすればいいのか?

例えば小さなことですが、
お客様にお出しする飲み物やその器をセンスある物に変える、
というのも非常に重要です。

飲み物が変われば、事務所の中の家具・インテリアも変わります。
トイレも変わるでしょう。

敷地内の外構も変えたいと思うかもしれませんし、
経営者や社員さんの服装も替わるかもしれません。

お客様は目に触れられるありとあらゆることから
その会社に対し、いろんなことをイメージされます。

自分たちの近いところから改善していくと、
いつの間にか自社のセンスが上がり、対外的に発信するものすべてが洗練され、
一貫性を持つようになるのです。

これまでの自社を改善していくには、当然ながら、投資が必要です。
健全経営をしてきた会社は、やりたいことを物理的にすぐにできることが最大の強みです。

だって、資金力の無い会社は、やりたいときに先立つお金が無い訳ですから・・・。

だから企業は、常に健全経営を心がけ、いつでも投資できる状況をつくっておくべきなのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする