鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1377回】 アドラー心理学

2014年10月08日 | 住宅コンサルタントとして
部下、後輩に対し、どのように接すると、彼らが最も成長するのか?

すべての会社の経営者、上司の方にとって、最大の悩みの一つが、
こういった若手社員さんの育成ではないでしょうか?

その問題はなかなか簡単には解決しないものですが、
解決のヒントになるのが、「アドラー心理学」。

オーストリア生まれの心理学者、アルフレッド・アドラー、
およびその後継者の方たちの考え方や方法論について書かれた本を今、読んでいるのですが、
なるほど、と思うことが多々あります。

アドラー心理学による教育論をまとめると、
「褒めない、叱らない、教えない」というキーワードに集約されます。

褒めるのではなく、勇気づけをする。
叱るのではなく、アイメッセージを多様して、部下に考える空白を与える。
教えるのではなく、空白を作り出し、その空白を部下たちの手で埋めさせる。

こうしたことを繰り返すことで、部下・後輩が育っていくというのですね。

例えば、「ウチの社員は何も考えない。自主的でない」と悩んでいる経営者は多いと思いますが、
そういう経営者に限って、全体会議でずっと自分が言いたいことばかりを言っていて、
社員に発言させない、もしくは社員が発言するとその場で全否定をしていたりするのです。

更に1対1の対話もしていない。

これだと経営者に対して心は離れますし、会議の場で発言しようとはしなくなりますよね。

そうではなくて、アドラー心理学では、
「何を成し遂げる?」というwhat、ゴール設定は上司と部下でおこない、
「どうやって?」というhowは部下に委ねる、という考え方になります。

空白をつくり、それを埋めさせるという訳です。

自分で考え、自分で行動する社員に全員が全員、なれるようにするのは時間がかかるでしょうが、
優秀なスタッフには、こうした指導法が良いのではないか、と感じました。

ちなみに私が読んでいるのは、

アドラーに学ぶ部下育成の心理学」 小倉広 著

です。

何度も繰り返し、読んでおきい本の1冊です。
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