鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1390回】 結局はトップで決まる

2014年10月21日 | 住宅コンサルタントとして
地元の中小工務店三の場合、
キラリと光る住宅会社を目指すしか、生き残っていけないと個人的に思っています。

全国的に見ても、単あるローコスト住宅会社は明らかにお客様に飽きられていて、
正直、どの会社も芳しくないなぁ、と感じています。

価値が無い、単なる安いだけが取り柄の住宅は、見向きもされなくなるでしょう。

ただ、それなりに良い家だと自分たちが思っていても、
自社の家の善し悪しを判断するのはお客様なのです。

自己満足では商売ができない、というのは、どの業界でも同じこと。
お客様の目で自社のあらゆる部分を検証し、改善すべき部分を改善して、
お客様にありとあらゆる面で「良さそうな会社だなぁ」と感じていただける情報発信をすることが
すなわちマーケティングなのです。

そして住宅会社の場合、結局、トップがこの感性を持っているかどうかが非常に重要です。
トップの感性がお客様のそれとズレていると、やることなすことが微妙にズレていき、
結果、お客様から「良さそうな会社だなぁ」と思っていただけないのですね。

スタッフがいろんなことを提案しても、結局トップが「NO」という判断を下しては
会社の看板や施工事例写真、営業ツール、事務所前の演出など
お客様が期待されるようなクオリティーになっていかないのです。

そしてここ数年、異業種の店舗内のセンスや接客員の容姿などに対して
お客様が求めるレベルが一気に上がっている、というのが現実。

住宅業界、というよりは、家具・雑貨・飲食・ファッション業界など
他の業界のレベルが劇的に上がっていて、お客様がそれに慣れているということなのです。
だから大半の住宅会社のモデルハウスや見学会に行くと

「ダッさいなぁ~」

とお客様は感じてしまうのですね。

私が感じるに、住宅会社でこのあたりをクリアできているのは、1%前後かな、と・・・。
(もちろん、大手ハウスメーカーさんを含めです)

だからこれから住宅事業に新規参入する企業でも、全然大丈夫なのです。

お客様の目で自社のすべてを見てみる。
そしてお客様の感性を身につけられるよう、トップが自ら変わる。

皆さんの会社はできていますか?
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