鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4006回】 理想を追求すると共に、数字にも執着心を持つ

2021年12月18日 | 住宅コンサルタントとして

事業を通して、お客様に喜んでいただく。

 

社員さんに働き甲斐を感じてもらい、

仕事を通して成長してもらう。

 

経営者として、追求していきたい部分です。

 

ところが、これらを追求しながらも、

もう一つ、押さえなくてはならないことがあります。

 

それはもちろん、利益の確保です。

 

販管費よりも粗利益を大きくすること。

支払いよりも、資金の回収を大きくすること。

 

この2つの視点が欠けていれば、

事業は簡単に赤字になってしまうのです。

 

 

住宅会社で言うと、どれだけ契約をしていても、

着工し、上棟し、建物を完成させ、引き渡ししなければ、

売り上げを建てられないですし、お金も入ってこない。

 

ですから、理想の追求に加え、

利益を出すために必要な完工棟数を割り出し、

毎月、確実に必要数、着工し、

工程をしっかりと管理して、

確実に引き渡しをしていく必要があるのです。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

ここの部分の管理を昨年から強化し、

毎月、私自身もチェックさせていただき、

今期の決算は万全の結果です。

 

更に来期(2022年1月~12月)も

今期を超える棟数が工程表に組み込まれ、

来期も素晴らしい決算になることが確定しています。

 

こうした中で、更に会社をより良くするための、

評価制度や社員さんの成長のための研修制度、

社員さんのモチベーションを高めるための取り組みなど、

理想的な経営ができているのですね。

 

しっかりと算盤をはじきながら、

理想を追求していく経営。

 

渋沢栄一氏は、

 

「右手に算盤、左手に論語」

 

という言葉を残されていますが、

理想の追求と共に、必要粗利益額の確保を

経営者は忘れてはならないのです。

 

理想だけ追求しても、経営は成り立たないのです。

コメント
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