昭和~平成初期の時代までは、
「安全・快適・便利」というコンセプトがウケていたと思います。
例えば、家電であったり、自動車であったり、
日本が得意な業界では、本当にこうした機能がウケました。
ところが、今やこのキーワードに、
ほとんどの消費者は心踊らなくなりました。
それが当たり前になったからです。
この消費者の変化に気づけず、
未だにいろんな機能を搭載し、
より安全・より快適・より便利を目指している、
日本の大手家電メーカーからヒット商品は
なかなか生まれていないのが現実です。
逆に機能はシンプルで、デザインを研ぎ澄まし、
それがキッチンやリビングにあると何かテンションが上がる、
バルミューダからヒット商品が出る、ということは、
昭和のコンセプトに価値を感じなくなったお客様が増えた、
ということでしょう。
ワクワク・ドキドキするもの。
どこか懐かしいもの。
なんとなくあたたかいもの。
メチャ、面白そうなこと。
人のやさしさやぬくもり。
こうしたエモーショナルの価値がますます上がっていくのです。
もちろん、安全・快適・便利というキーワードは非常に重要で、
押さえておかなくてはならないことは、言うまでもありません。
でもそれだけでは、お客様は価値を感じないのです。
お客様の変化に合わせて、自社をつくりかえていきましょう。