鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3996回】 「安全・快適・便利」というコンセプト

2021年12月08日 | 住宅コンサルタントとして

昭和~平成初期の時代までは、

「安全・快適・便利」というコンセプトがウケていたと思います。

 

例えば、家電であったり、自動車であったり、

日本が得意な業界では、本当にこうした機能がウケました。

 

ところが、今やこのキーワードに、

ほとんどの消費者は心踊らなくなりました。

 

それが当たり前になったからです。

 

この消費者の変化に気づけず、

未だにいろんな機能を搭載し、

より安全・より快適・より便利を目指している、

日本の大手家電メーカーからヒット商品は

なかなか生まれていないのが現実です。

 

逆に機能はシンプルで、デザインを研ぎ澄まし、

それがキッチンやリビングにあると何かテンションが上がる、

バルミューダからヒット商品が出る、ということは、

昭和のコンセプトに価値を感じなくなったお客様が増えた、

ということでしょう。

 

ワクワク・ドキドキするもの。

どこか懐かしいもの。

なんとなくあたたかいもの。

メチャ、面白そうなこと。

人のやさしさやぬくもり。

 

こうしたエモーショナルの価値がますます上がっていくのです。

 

もちろん、安全・快適・便利というキーワードは非常に重要で、

押さえておかなくてはならないことは、言うまでもありません。

 

でもそれだけでは、お客様は価値を感じないのです。

 

お客様の変化に合わせて、自社をつくりかえていきましょう。

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