鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4009回】 気になることがあった際は、ちゃんと指摘する組織か?

2021年12月21日 | 住宅コンサルタントとして

エスカレーターを降りたところで立ち止まる人。

 

電車に乗る際、改札口の手前で立ち止まって

カバンの中の切符を探す人。

 

車を運転しながら、スマホをいじっている人。

 

コンビニのレジで、合計金額を言われてから、

財布を取り出して小銭を探す人。

 

仕事ができる、できない、という分け方をするのであれば、

これらの人たちは、仕事ができません。

 

それは、自分がどういう行動を取れば、

周囲の方にどのようなご迷惑をおかけするのか、

想像することができていないからです。

 

自分のことしか考えられない。

自分の行動を俯瞰して見ることができない。

 

こういう方は、お客様の視点で物事を見ることができないので、

お客様により喜んでいただけるように

自分の仕事を改善することができません。

 

なので、通用しなくなっていくのです。

 

また、清潔でない人。

貧乏ゆすりをしたり、食べ方が汚い人。

においに鈍感な人。

 

こういう人も相手の立場に立って

物事を見れない典型的なタイプで、

当然ながら、仕事ができません。

 

でも、こういう方、結構多いと思いませんか?

(私の周りには皆無ですが・・・)

 

なぜそうなってしまうのか?

 

個人的に思うのは、人に対して注意をしてあげる人が

明らかに減ってきているからのような気がしています。

 

私、大阪で生まれ育ったのですが、

私の周辺では、とにかく皆が

思ったことをガンガン言う環境で

 

「お前、キモイ」

「お前、全然、おもんない」

「自分、浮いてるで!」

「ちょっと空気、読めよ」

 

というような毒のある言葉を

皆が言われていましたし、

周囲の誰もが言っていました。

 

レジの前で支払いが遅い人がいると、

露骨に後ろの人がイライラしたり、

空気の読めない発言をすると、無視されたり、と

ちょっと厳しい環境だったかもしれませんが、

その環境で育ったおかげで、

自分以外の人の目線で物事を

見ることができるようになったような気がします。

 

関西を出て、北海道に初めて住んだ際、

なんて皆、やさしいんだろう、と感動したと共に、

本当に皆がマイペースだなぁ、と感じまくっていました。

 

マイペースは全然OKですが、

自分以外の人が自分の発言や行動でどう感じるのかを

全く気にしないのであれば、人間力が高い人を除いては、

自分を俯瞰して見ることができる人は少なくなるかと思います。

 

ですから個人的には、

共に働く仲間、後輩などで、

ちょっとまずい行動などがあった際は、

ちゃんと指摘してあげる空気がある会社が、

やはり業績が伸びると思っています。

コメント
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