鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4773回】 戦略を誤った先にあるもの

2024年01月24日 | 住宅コンサルタントとして

各クライアント様の商圏内の同業他社の業績は、

個人的にはやはり気になります。

 

なので定期的にクライアント様の

ライバル会社のHPをチェックしたり、

決算内容を教えていただいたり、

場合によっては調査に行ったりします。

 

そんな中、弊社クライアント様のライバル会社が

ここ直近の経営内容が芳しくない先が増えていて、

中には実質的に億単位の赤字を出したり、

前年対比で受注が40%以上、落としていたり、

組織が崩壊した会社もあったり・・・。

 

あるクライアント様の商圏エリアのライバル会社は、

ある会社のコンサルが数年前から入っているのですが、

ローコスト規格住宅ブランドを立ち上げたり、

2021~22年に大量の建売を仕込んだりと、

本当に目先の結果を出すための施策に注力していたのです。

 

結果、2022年では地域で一番店になっておりました。

 

ただ、それはあくまで目先の数字を追い求めているだけで、

 

「こういう戦略、絶対にまずいし、

自分だったら絶対にこの路線の提案はしないけどな・・・」

 

と思っておりました。

 

仕込んだ建売も全然売れていないし、

2023年度の着工は既にかなり下がっておりました。

 

結果、その会社の2023年に発表された前年決算ですが、

営業利益で1億以上の赤字だったのです。

(特別利益で1億以上の数字が加算されたため、

最終の利益は何とかプラスでしたが・・・)

 

どのエリアで商売をするのか?→エリア戦略

どの層の顧客をターゲットとするのか?→ターゲット戦略

どんな商品を開発し、販売していくか?→商品戦略

それらを展開してく上で、どういう組織をつくるのか?

どういうスタッフを育成していくのか?→組織戦略

自分たちの会社や商品・サービスの価値を

市場にどうやって伝えていくか?→マーケティング戦略

 

こうした戦略を間違えてしまうと、

1~2年前の地域ナンバー1ビルダーでも

億単位の赤字を出してしまうのです。

 

決算が大幅赤字になってしまった結果は、

全て経営者の責任です。

 

どのコンサルに依頼するのか?

どの戦略を採用するのか?

 

それらは経営者が最終決断を下すのですから・・・。

 

付き合う相手を間違えては、致命的となるのです。


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