各クライアント様の商圏内の同業他社の業績は、
個人的にはやはり気になります。
なので定期的にクライアント様の
ライバル会社のHPをチェックしたり、
決算内容を教えていただいたり、
場合によっては調査に行ったりします。
そんな中、弊社クライアント様のライバル会社が
ここ直近の経営内容が芳しくない先が増えていて、
中には実質的に億単位の赤字を出したり、
前年対比で受注が40%以上、落としていたり、
組織が崩壊した会社もあったり・・・。
あるクライアント様の商圏エリアのライバル会社は、
ある会社のコンサルが数年前から入っているのですが、
ローコスト規格住宅ブランドを立ち上げたり、
2021~22年に大量の建売を仕込んだりと、
本当に目先の結果を出すための施策に注力していたのです。
結果、2022年では地域で一番店になっておりました。
ただ、それはあくまで目先の数字を追い求めているだけで、
「こういう戦略、絶対にまずいし、
自分だったら絶対にこの路線の提案はしないけどな・・・」
と思っておりました。
仕込んだ建売も全然売れていないし、
2023年度の着工は既にかなり下がっておりました。
結果、その会社の2023年に発表された前年決算ですが、
営業利益で1億以上の赤字だったのです。
(特別利益で1億以上の数字が加算されたため、
最終の利益は何とかプラスでしたが・・・)
どのエリアで商売をするのか?→エリア戦略
どの層の顧客をターゲットとするのか?→ターゲット戦略
どんな商品を開発し、販売していくか?→商品戦略
それらを展開してく上で、どういう組織をつくるのか?
どういうスタッフを育成していくのか?→組織戦略
自分たちの会社や商品・サービスの価値を
市場にどうやって伝えていくか?→マーケティング戦略
こうした戦略を間違えてしまうと、
1~2年前の地域ナンバー1ビルダーでも
億単位の赤字を出してしまうのです。
決算が大幅赤字になってしまった結果は、
全て経営者の責任です。
どのコンサルに依頼するのか?
どの戦略を採用するのか?
それらは経営者が最終決断を下すのですから・・・。
付き合う相手を間違えては、致命的となるのです。