鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3114回】 60代、70代が決めてはいけない

2019年07月10日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界におけるメインターゲット層は、20代~40代の子育て家族です。

 

会社としてさまざまな戦略を決定する際、大切なのは

この20代~40代のお客様の価値観や気持ちが分かる人たちが

決定を下さなくてはならないということです。

 

こんな当たり前のことを理解できず、

まだ最前線でいろんなことを決めたがる経営者もいたり、

 

「自分は若い世代に任せている」

 

と口では言いながら、

今でも重要なことに全て口を出し、自分の価値観で決断する

60代、70代の方が結構多いことに、

もう本当にあきれてしまいます。

 

20代30代の女性対象の服屋さんで扱う服を

全然洒落ていない60代、70代のオッサンが仕入して、

しかも店内にディスプレイしていたら、相当変なお店となり、

ターゲットとなるお客様から支持されないでしょう。

 

そんなことを住宅会社では平気でやってしまっているのですね。

 

投資の判断や経営管理、後継者育成など、

これまでの経験が活きる範囲で

経営の手腕を振るっていただく分には、全く問題ないのですが、

感性が非常に重要な商品戦略やマーケティング戦略、

モデルハウスのデザインやしつらえなどは、

お客様の価値観を理解している若手に委ねないといけないのです。

 

もしくは、自分がその部分も決断したければ、

自身の感性を磨いてメイン顧客の気持ちが分かるようにしなければいけない。

 

いずれにせよ、オッサンの感性で繊細な領域の決定はしないことが重要です。

 

歳を重ねると、誰も注意してくれません。

もしくは誰にも何も言わせないくらい、

権力で周囲を押さえつけてきた経営者もいるでしょう。

 

そして自分の老いと共に、ピントを外しまくっていくのです。

 

そうならないよう、自分が決める領域と

若い方に任す領域を決めておきたいですね。

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