鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4351回】 現場監督のフォロー

2022年11月28日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界の現場監督という仕事は、

本当に大変な仕事です。

 

これはクライアント様の社長と

お話をしていて教えていただいたのですが、

住宅会社の仕事は、営業→設計→コーディネーター→工事、

という流れで進んでいきます。

 

営業や設計、コーディネーターの人たちは、

お客様との打合せをしていく中で、

実はちょっとしたミスが発生していたとしても、

リアルタイムで気づかれないことが多い。

 

ところが、現場で工事が進んでいくと、

それらが全て形になっていく中で、

お客様は建物を見て、

 

「これ、打合せしてお願いしたものと違う」

「私たちのイメージと違う」

 

というようなことが起こるのです。

 

その時、まずお客様のご指摘を受けるのが監督で、

これは結構しんどいことだと思います。

 

そして最後、お客様が納得される建物を

完成させなくてはならないのも監督の仕事なのです。

 

また、営業・設計・コーディネーターは基本、

社内で仕事をしていることが多いですが、

監督は外で仕事をすることも他の職種よりは多く、

更にありとあらゆる業者さんの窓口となり、

会社と業者さん・職人さんの板挟みとなることも多い。

 

更に現場で職人さんがケガなどをしても、

それも監督の監督責任が問われたりと、

本当に肉体的・精神的にしんどいお仕事なのです。

(その分、良い仕事をしていると、

社内のいろんな部署の方やお客様、協力業者さんから

圧倒的な信頼が寄せられ、感謝されます)

 

とにかく、現場監督は大変な仕事をしてくれているのです。

 

ただその分、仕入れ先さんや職人さんたちに対し、

圧倒的な権力を持ってしまうことにもつながります。

 

結果、モラルが低い方や人間性が低い方は、

会社や社会に対して不正行為をしてしまい、

人生を棒に振るようなことをした方も

私、何人も知っています。

 

結論、仕事の職務内容的にも、

それから立場的にも、

現場監督はとてもやりがいがある反面、

本当に大変な仕事をしてくれているのです。

 

しかも、結構孤独だったりします。

 

そんなこんなで、自社の監督さんたちに、

ちょっとあたたかい言葉をかけてみませんか?

 

そして経営者や経営幹部の皆さんも、

たまには監督さんたちと食事にいってみませんか?


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