住宅会社として真面目に良い家をつくっている。
性能面もデザイン面でも、ライバルに負けてはいない。
スタッフもそれなりに優秀だし、
社内の雰囲気も悪くない。
なのに結果が出ていないとすれば、
それは経営戦略を見直す必要がある、ということ。
こういう場合、住宅会社として何をするかというと、
コストをおさえた新商品を開発したり、
お得なキャンペーンを打つ、ということが多いのですが、
大抵、結果につながりません。
こういう場合、自社の強みを改めて見出し、
更にはライバル会社の強みやポジションを分析し、
市場内における自社のポジショニングを見直す、
ということが最も効果があると思います。
市場における自社のポジションを俯瞰して見て、
かぶっているライバルとの力関係を分析し、
ライバルよりも自社が弱い場合、
自社のブランド力や営業力を高めるか、
強いライバルとかぶらないポジションに
自社が移動する必要があります。
自社の地力を高めることも重要ですが、
それには時間がかかるのです。
その時間的余裕が取れない場合は、
ポジショニングを変えて、
そのポジションで自社のリブランディングをおこなう方が
結果が出るまでの時間が短縮できる場合があります。
住宅会社のレベルが高いエリアが、
日本の中にいくつかあります。
そのエリアでは競合先のデザイン力が
えげつないくらい高かったり、
高性能な家を簡単に建てるスーパー工務店がたくさんあったり。
ライバルが強いエリアでは、
いかに強敵とかぶらないポジションを取るか?
そしてそのポジションで自社のブランディングをおこない、
強敵と戦わないで商売ができるか、
ということが重要です。
昨日、お伺いしていたクライアント様で、
まさにこのことをおこなったのですが、
半年後、どういう結果が出るのか、
個人的にワクワクしています。
業績が芳しくない時は、
商品やマーケティングを変えることも重要ですが、
ポジショニングを見直す引き出しも
持っておくと良いでしょう。