鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5103回】 ポジショニングとリブランディング

2024年12月19日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社として真面目に良い家をつくっている。

性能面もデザイン面でも、ライバルに負けてはいない。

スタッフもそれなりに優秀だし、
社内の雰囲気も悪くない。

なのに結果が出ていないとすれば、
それは経営戦略を見直す必要がある、ということ。

こういう場合、住宅会社として何をするかというと、
コストをおさえた新商品を開発したり、
お得なキャンペーンを打つ、ということが多いのですが、
大抵、結果につながりません。

こういう場合、自社の強みを改めて見出し、
更にはライバル会社の強みやポジションを分析し、
市場内における自社のポジショニングを見直す、
ということが最も効果があると思います。

市場における自社のポジションを俯瞰して見て、
かぶっているライバルとの力関係を分析し、
ライバルよりも自社が弱い場合、
自社のブランド力や営業力を高めるか、
強いライバルとかぶらないポジションに
自社が移動する必要があります。

自社の地力を高めることも重要ですが、
それには時間がかかるのです。

その時間的余裕が取れない場合は、
ポジショニングを変えて、
そのポジションで自社のリブランディングをおこなう方が
結果が出るまでの時間が短縮できる場合があります。

住宅会社のレベルが高いエリアが、
日本の中にいくつかあります。

そのエリアでは競合先のデザイン力が
えげつないくらい高かったり、
高性能な家を簡単に建てるスーパー工務店がたくさんあったり。

ライバルが強いエリアでは、
いかに強敵とかぶらないポジションを取るか?

そしてそのポジションで自社のブランディングをおこない、
強敵と戦わないで商売ができるか、
ということが重要です。

昨日、お伺いしていたクライアント様で、
まさにこのことをおこなったのですが、
半年後、どういう結果が出るのか、
個人的にワクワクしています。

業績が芳しくない時は、
商品やマーケティングを変えることも重要ですが、
ポジショニングを見直す引き出しも
持っておくと良いでしょう。

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