鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4658回】 安易な安売りが身を亡ぼす

2023年10月01日 | 住宅コンサルタントとして

今日から10月。

 

2023年も4分の3が過ぎ、

最後の四半期がスタートします。

 

この10月より、いろんなものがまた値上がりしますが、

私、ちょっとびっくりしたのが、

新幹線など鉄道の価格改定です。

 

飛行機の運賃は年中、変動するので、

価格の変化には抵抗が無いのですが、

新幹線に関しては運賃の変動がこれまで無かったので、

ちょっとびっくりしております。

 

また食品などの価格も上がる模様。

 

先日、ネットでラーメン屋さんの倒産が増えている、

という記事を見ましたが、

小麦など原材料の価格高騰に加え、

電気・ガスといった光熱費の値上げに加え、

人件費の高騰により、

ラーメン1杯あたりの粗利益額が激減しているそうです。

 

アメリカに目を向ければ、

チップの高騰(今の飲食店だと20~30%)で

チップが払えない方もいて、チップを廃止したら、

という声まで起こってきているそうです。

 

世界的なインフレにより、

これまで起こり得なかったことが起こり、

市場は大きく変化しています。

 

こうした中、コストが上昇した分を売価に反映しても

お客様に支持される企業・お店は

収益体制をより強固にし、

外部環境の変化に適応していくことが可能ですが、

価格に反映できない会社は、赤字に転落し、

財務内容が一気に悪化していくのです。

 

安くしなければ、選んでいただけない経営を

してきたのは、まぎれもない自分なのです。

 

それまで安売りしてきた企業は、

こういう外部環境が急激に変わっていく時に

本当にもろさを発揮します。

 

人口が減り続ける日本。

 

特に地方都市は高齢化がものすごいスピードで進むので、

実質的な消費者の数は、人口が減る以上に減っていきます。

 

だから数でカバーというのは、難しい。

 

適正価格で販売しても選んでいただける企業・お店でなければ、

これからの時代、生き残っていけないのです。

 

適正価格で選んでいただける企業・お店になるためにも、

マーケティング力を高め、コツコツ発信し、

更にはしつらえ感のUP、接客力の向上など、

やるべきことは多々、あるのです。

 

安易な安売りに逃げず、

適正価格でも選んでいただける企業・お店を目指しましょう!


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