住宅業界の中には、無責任な出店を繰り返し、
勢力を伸ばそうとしているビルダーが結構います。
無責任な会社かどうかは、
どういう組織構成かどうかを見ればわかります。
住宅は、契約して終わり、引き渡しをして終わりではありません。
そこから生活がスタートし、20年、30年後に
はじめてその会社に頼んで良かったかどうかが分かるのです。
本当にお客様のことを考え、
お引渡し後にしっかりとアフターメンテナンス対応をしていこう、
と考えている会社は、規模をいたずらに拡大しません。
もしくは、定期的に出店をしていく会社は、
新卒さんを採用し、育成することに力を入れています。
若い方を育成し、10年後、20年後を考えた組織づくり、
10年後、20年後を考えた経営をされているのです。
一方、ただ売り上げを拡大させたいだけの会社は、
中途社員の即戦力ばかりを採用しています。
こういう会社は、平均年齢が高くなりがちで、
しかも社員さんの離職率が高いのです。
もう、自分たちの売上利益のことしか考えていない。
具体的には、大阪に本社があって、
この10年で一気に関東から九州まで出店したある会社や、
新潟に本社があって、周辺の県にも出店している会社などです。
本当に無責任です。
で、ここ数年で無責任に出店を繰り返している会社のちょっと前に、
これまた無責任に全国展開した住宅会社があります。
それらの会社の大半が、時代の変化に適応できず、
今、業績に苦しんでいます。
そしてそういう会社が、今年くらいから撤退をしていくのです。
無責任に出店した地域で建てて下さったOB様のメンテのことを
一体、どう考えているのか知りたいです。
まあ、こういう会社に家づくりを依頼した、
お客様の側にも問題はありますが・・・。
業界最大手のメーカーは、
旧経営陣が現経営陣を退陣させようと
なんだかバタバタしていますし、
お客様のことなんかより、
自分たちのことしか考えているとしか思えないですよね?
トップがどういう思想で経営しているか、
家づくりを依頼する会社を決める際は、
そこを確認していただきたいなぁ、と個人的に思っています。