住宅会社の大半に当てはまる問題点は、
学生さんや転職を考えている方から見て、
魅力的に映っていないことだと思います。
とにかく、学生さんや転職検討者、更にはお客様の目線で
自社を見ることができていない会社が、本当に多い。
特に経営者の頭が、完全にオッサン発想であったり、
異業種のイケてる会社がどういう見せ方をしているのか、など
周りに関心が無い経営者が経営する住宅会社は、
思いっきりその傾向が強いと思います。
そしてもう一つやっかいなのは、
学生さんから魅力的に映っている会社であっても、
経営者が見せ方だけにはこだわるものの、
ちゃんと経営出来ていない会社も結構多いということ。
見せ方は抜群なんだけれど、
実際に社員さんの教育や育成のしくみもできていなく、
更にはトップ自身、マネジメントの意識が弱いと
組織が崩壊したり、資金繰りに詰まったり、
といった会社も結構多かったりするのです。
まとめますと、
学生さんや転職を考えている人の目線ゼロの会社は、
物凄く採用力が低いので、猛烈に高齢化が進んでいる。
そして、魅力的に映ってもいないので、集客も苦戦。
一方、見せ方が上手な会社でも、
中身がない会社も増えているので、
現状、受注が順調でもクレームをかなり抱えていたり、
若いスタッフさんを採用できているものの、
教育や育成ができないために、社員さんが辞めていく傾向が
高い会社も存在するということです。
そして後者の場合、倒産や売却ということも考えられるのです。
ですから今後、見せ方も上手でなおかつ、
マネジメント力が高い会社が勝ち残っていくでしょう。
かつて10年前の勝ち組住宅会社が、
軒並み苦戦をしていて、
新興勢力が伸びていたりする訳ですが、
今、伸びている会社も大半は、
100~200棟くらいで止まるだろうな、
と個人的に見ています。
見せ方とマネジメント。
この二つを押さえた会社が勝つのです。