会社を立ち上げて10年あまり、
そのエリア内で快進撃を遂げ、
同業他社からも賞賛を浴びていた。
大いに自信をつけ、
自分たちのやり方は通用しているし、
自分たちの能力も非常に高いと自信満々。
それ自体は素晴らしいことです。
ただ、過去は過去。
過去にどれだけ素晴らしい成果を出そうが、
過去、自分たちが伸び率ナンバー1とか、
そんなことは今現時点では何の価値もありません。
商売は今のお客様に必要とされているかが全て。
過去、どれだけ素晴らしい成果を出していようが、
現時点で業績が前年を割っていたとしたら、
自分たちの魅力や実力は落ちているのです。
問題は自分たちの業績は今、明らかに下がっていて、
ライバルに負けることも増え、
今まで決められたシチュエーションでも失注が増えている、
という現実があるにもかかわらず、
未だに自分たちの実力はトップクラスであり、
ライバルが大幅値引きを仕掛けてきて失注しているとか、
自分たちの断てているモデルハウスが
お客様の心を掴めていないのに、
自分たちはイケてると、勘違いしていることなんです。
ライバル企業も馬鹿ではありませんから、
短期間で自社をじっくりと研究するでしょう。
そしてお客様の価値観も年々、変わっていくのです。
過去の栄光にすがり、
過去の成功体験が忘れられず、
自分たちは未だに一流である、という勘違いが
取返しがつかない事態を招くのです。
とにかく業績が下がっている、ということは、
自分たちがお客様に支持されていないから、
ということしかありません。
自分たちが通用していないことを
直視できる謙虚さ、すなおさを
常に持っておきたいものです。