鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3724回】 全てお客様の目線で自社をつくり変える

2021年03月11日 | 住宅コンサルタントとして

業績が上がらない会社、お店に共通するポイントを挙げるとすると、

 

・マイナス思考の経営者、スタッフ

・掃除すらまともにできていない

・しくみやマニュアルが存在しない

・経営者がまず学んでいない

 

などが挙げられますが、私自身が強く思うのは、

 

「お客様の目線では無く、自分たちの都合で全てを決めている」

 

というパターンがメチャ多いよな、ということです。

 

例えば、お客様感謝祭について。

 

数ある住宅会社の中から自社を選んで下さったお客様。

そのお客様のおかげで、今の自分たちがある。

 

こういう感謝の気持ちを常に忘れず、

OB様と接点を持ちたいと思ってやるのが感謝祭です。

 

主催者側が考えるべきは、参加して下さったOB様が

 

「参加して良かった!楽しかった!」

 

と思っていただける内容にすることを優先しつつ、

決められた予算内に収める、ということだけなのに、

なぜか業績が上がらない会社というのは、

 

「こういうことをしたら、手間が増える」

「全OBを呼んだらキリがない」

 

などと、思いやりや感謝の気持ちが欠けている発言を

経営者や幹部が言ったりするのですね。

 

また、OB様訪問なども、

「行くとクレームを拾うから」という理由で避けていたり、

見学会を開催する際も家具や雑貨のディスプレイは、

「手間がかかる」という理由でやらなかったりと、

とにかく全てが自分たち目線でしか考えていない会社が多いです。

 

自分がお客様の立場だったら、どういう会社に頼みたいか、

という思考が完全に抜けていたりするのですね。

 

そして決まって言えることが、

こういう体質の会社の幹部からは、

やたらと「効率」とか「生産性」という言葉を耳にするのですが、

こういう会社に限って、生産性がメチャ低かったりするのです。

 

皆さんがお客様の立場だったら、

効率を求め、自分都合で物事を考える会社やお店に、

何かを依頼したいと思いますか?

 

思わないですよね?

 

なぜかお客様が次々と訪れる。

なぜか紹介が定期的に発生する。

常にOB様と良好な関係が構築できていて、

中にはOB様が、採用エントリーしてくる。

 

こういう住宅会社は、

とにかくお客様目線で自社のあらゆるところを改善しまくっています。

 

そしてお客様に喜んでいただけることであれば、

手間を惜しみません。

(ただ、手間の最大値や予算の上限は押さえています)

 

おもしろいのは、こういう会社の方が、

効率を求め、自分たち都合で業務を回している会社より、

圧倒的に生産性が高いことです。

 

お客様目線で自社のあらゆる部分をつくり変えていきたいですね。


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