鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3761回】 競合が最後まで残るか、ほぼ特命の状態になるか?

2021年04月17日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社の営業会議に出ると、

住宅会社側とお客様の関係性は、

大きく分けて2パターンに分かれるな、

と個人的に感じています。

 

一つは、クロージングの段階までに、

ほぼ特命の状態になって、競合が存在しなくなる会社営業マン。

 

そしてもう一つは、最後の最後まで競合が存在し、

相手の条件に合わせたり、相手の条件を上回らなければ、

契約にならないことが多い会社&営業マン。

 

いろんな住宅会社さんとお付き合いをさせていただく中で、

この違いは明確にあるのですが、

前者の会社や営業マンは、後者のような状態にほぼ、ならないし、

後者の会社や営業マンは、前者のような状況を想像できないのです。

 

私自身は、どちらの世界も見ているので、

その差について、解説をしたいと思います。

 

まず、競合が途中で落ちていって、

最終的にほぼ特命で契約できる会社や営業マン。

 

これはもう会社全体の雰囲気や空気感が圧倒的で、

とにかくお客様は、こういう会社、こういう営業マンと

商談しているだけで楽しいし、気持ちが良いのです。

 

ご夫婦だけでなく、お子様への対応も万全ですし、

スタッフ全員が気が利くので、

家づくりの商談をしているのに、

上質なおもてなしを受けている感覚になるのです。

 

他の会社だと、普通の商談をしている感覚なのに、

こういう会社だと、一流のおもてなしを受けている感じになるので、

 

「もうこの会社に頼みたい!」

 

とお客様は感じ、競合が土俵から落ちていくのですね。

 

一方、後者の会社(おもてなし力が普通の会社)の場合、

単純に家の商談をしている感覚になってしまうので、

各社の条件面の比較をお客様はしてしまう訳です。

 

だから最後の最後まで競合は存在しますし、

相手の条件に合わせるか、

もしくは相手の条件を上回る条件を提示しなければ、

最終的に選んでいただけない、ということになるのです。

 

まあ、この差を感覚的に理解するのは、かなり難しいのですが・・・。

 

もちろん、前者のタイプ(おもてなし力が高い)の会社にも、

駆け引きの強いお客様は来場されるのですが、

そもそも商談できるお客様にあまり困っていないので、

 

「当社よりも他社さんの方が

お客様にとってより良い家づくりができるような気がします」

 

とサラッと言ったり、そもそもこういうお客様を追わないのです。

 

という訳で、おもてなし力を高めることで、

ほぼ特命で契約できる確率が上がるというのが、今日の結論です。

 

皆さんの会社、おもてなし力は万全でしょうか?


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