商売で結果を出すためには、
商品やサービスが優れていること、
お客様が買える価格であること、
売り場がキレイで洗練されていることなどは重要です。
ただ、商売で重要なのは売り続けていくことで、
そう考えるともっとも重要なのは
スタッフさんの定着とモチベーションでしょう。
作り続ける、運び続ける、売り続けるなど、
継続していくためには、スタッフさんの協力が欠かせません。
そしてスタッフさんが協力してくれるかどうかは、
そこのお店の店長や上司にかかっています。
上司として統率力やコミュニケーション力なども重要かもしれませんが、
基本的にリーダーが知っておかなくてはならないのは
「人は理ではなく情で動く」
ということ。
上司の言うことだから、社長の言うことだから、
というような理屈で動くのではなく、
「あの人が言うんだったら、やるしかない」
というように、好き嫌い、情があるかないかで人は動くということ。
この傾向は、今のように選択肢が多い時代は、
ますます強くなっているのです。
ですから、人の上に立つ人は、
人から好かれるとか、人望があるというポイントが重要なのです。
では、人から好かれるために、
そして人望がある人間になるためには、何が必要か?
答えはいくつもあるように思いますが、
一つは組織のため、部下のために
本当に一所懸命動き回る人でしょう。
しかも、
「俺、こんなにやってるんだよ!」
「俺があの時、こういう根回しをしたおかげでうまくいったんだよ」
などなど、自分の貢献度を自ら皆にアピールすることなんてしない人です。
うまくいった時は、チームメンバーのおかげ、
うまくいかなかったときは、自分の責任。
そういう判断を自然と出来る人に、みんなついていくのです。
先日、あるクライアント様の社長が、
若手スタッフさん数名からの報告書類を見ていたのですが、
その中であるチームの若手スタッフさんから、
「上司の役に立ちたい」
「上司に貢献したい」
という内容を複数名のスタッフさんが書かれていたそうです。
社長はすぐに若手の方を集め、
「上司の役に立つ最大のパフォーマンスは、
皆が育って一流になることで、
そのために上司なんて使いまくらなくてはならない」
ということをおっしゃったそうですが、
そういう気持ちにさせるその上司の方は、
やはりメチャ面倒見が良く、利他の精神で
日頃から仕事をされているのです。
だからメンバーの皆は、そのリーダーに情があるのです。
皆さんは、部下や後輩の方から、慕われているでしょうか?