阪神タイガースが今年、
セントラルリーグを制覇しましたが、
その最大のポイントは、チーム編成にあると思っています。
過去はフリーエージェント制度を活用して、
他球団で活躍した選手を高額で獲得していました。
もちろん、それで大活躍してくれた、
金本選手であったり、今の西勇輝選手もいますが、
チーム内で伸び盛りの選手の活躍の場を奪うことにもなり、
FAに頼っていた時は、あまりうまくいっていなかったと思います。
ところが、ドラフトで採用した若手を徹底的に育成するようになり、
今年の先発選手で言えば、レフトに外国人選手を使う以外、
ピッチャーを除く7名は皆、ドラフトで指名したプロパー選手ばかり。
更にピッチャーも西勇輝投手と外国人投手以外は、
全てプロパーというチーム編成なのです。
FAに頼らず、ドラフトで獲得した選手を育成していく、
という選択が正解かどうかは、
当時では分かりませんでした。
ところが、今年、ぶっちぎりで優勝してくれました。
しかも、レギュラーの大半が20代という形なので、
まだまだチームとして成熟していってくれるでしょう。
この決断が正解だったということを
今後、チームは証明してくれることになるでしょう。
住宅会社の組織編制も、全く同じだと思っています。
私が日本で一番嫌いな無責任住宅会社は、
とにかくヘッドハンターを使いまくって、
出店するその地の有力ビルダーから営業を引き抜きまくって、
付け焼刃的な組織をつくって、展開しています。
資本力を活用した大幅値引きもひどい。
でも現場は滅茶苦茶で、
当然ながら良い工事もできない訳で、
あと数年すると、ボロが出てくることでしょう。
FAを最も活用している巨人が
チーム状態がかなり厳しくなってきたように、
10年後、しんどくなっていくことでしょう。
弊社のクライアント様には、
とにかく新卒を採用し、コツコツを育成していくことを
個人的に推奨している訳ですが、
それは10年、15年先を見据えているからなのです。
自前でスタッフを育成し、
同じDNAを持ったメンバーの組織をつくっていきたいものです。