鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4664回】 組織づくりの正解は10年経たないと分からない

2023年10月07日 | 住宅コンサルタントとして

阪神タイガースが今年、

セントラルリーグを制覇しましたが、

その最大のポイントは、チーム編成にあると思っています。

 

過去はフリーエージェント制度を活用して、

他球団で活躍した選手を高額で獲得していました。

 

もちろん、それで大活躍してくれた、

金本選手であったり、今の西勇輝選手もいますが、

チーム内で伸び盛りの選手の活躍の場を奪うことにもなり、

FAに頼っていた時は、あまりうまくいっていなかったと思います。

 

ところが、ドラフトで採用した若手を徹底的に育成するようになり、

今年の先発選手で言えば、レフトに外国人選手を使う以外、

ピッチャーを除く7名は皆、ドラフトで指名したプロパー選手ばかり。

 

更にピッチャーも西勇輝投手と外国人投手以外は、

全てプロパーというチーム編成なのです。

 

FAに頼らず、ドラフトで獲得した選手を育成していく、

という選択が正解かどうかは、

当時では分かりませんでした。

 

ところが、今年、ぶっちぎりで優勝してくれました。

 

しかも、レギュラーの大半が20代という形なので、

まだまだチームとして成熟していってくれるでしょう。

 

この決断が正解だったということを

今後、チームは証明してくれることになるでしょう。

 

住宅会社の組織編制も、全く同じだと思っています。

 

私が日本で一番嫌いな無責任住宅会社は、

とにかくヘッドハンターを使いまくって、

出店するその地の有力ビルダーから営業を引き抜きまくって、

付け焼刃的な組織をつくって、展開しています。

 

資本力を活用した大幅値引きもひどい。

 

でも現場は滅茶苦茶で、

当然ながら良い工事もできない訳で、

あと数年すると、ボロが出てくることでしょう。

 

FAを最も活用している巨人が

チーム状態がかなり厳しくなってきたように、

10年後、しんどくなっていくことでしょう。

 

弊社のクライアント様には、

とにかく新卒を採用し、コツコツを育成していくことを

個人的に推奨している訳ですが、

それは10年、15年先を見据えているからなのです。

 

自前でスタッフを育成し、

同じDNAを持ったメンバーの組織をつくっていきたいものです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【4663回】 こういうリ... | トップ | 【4665回】 今の自分が... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事