クライアント様の若いビジネスパーソンとお話をさせていただくと、
個人的に感じるのは、失敗に対する免疫が弱いというか、
失敗を恐れて伸び伸び仕事ができていない方が、
若いスタッフさんには多いような気がします。
皆さん、本当に真面目で、性格的にも素晴らしいのですが、
そういう真面目な方ほど、
失敗して皆に迷惑をかけることを恐れているような感じがします。
ところが、そういう若い方たちにお伝えしたいのは、
今、ビジネスの世界で成功していて、
何をやってもうまくいくようなビジネスパーソンも、
若い頃には大きな失敗をたくさんやらかしている、
ということ。
違う言い方をすれば、
大失敗をして、会社やお客様に大迷惑をかけた。
もう本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
自分はこの仕事に向いていないのではないか?
自分なんて会社にいない方が良いのではないか?
そんな自分を責める気持ちに何度もなって、
退社や転職を考えたりもした。
そこで何とか周囲の方の支えやフォローに救われ、
精神的に持ちこたえ、そこから学び、成長し、
今やコンスタントに成果を出し、お客様や会社から頼りにされている。
そんな経験、今活躍されているビジネスパーソンの
ほぼ全ての方が経験しているのです。
それを乗り越えないと、一皮剥けないし、
人としての深みも出てこないのです。
失敗してお客様や会社、取引先の皆様にご迷惑をおかけした場合、
もちろん、反省することは必要ですが、
その反省の気持ちを引きずるよりも、
二度と起こさないための対策を打ちつつ、
今、目の前の問題をとにかく早く解決することに
全力を尽くすべきなのです。
私自身、メーカーの営業マン時代に、
数えきれない失敗をしました。
メンタル面でもしんどい時期もあったような気がしますが、
その時、最終的にどう考えたかというと、
「もちろん、仕事にはベストを尽くし、
ミスがないように細心の注意を払わなくてはならない。
でもそれでもミスが起こった場合、
そもそも重大な仕事を俺に任せている会社の任命責任もあるはず。
だからベストを尽くすことに専念すればよい」
と考えるようになったのですね。
何という、無責任な発想(笑)!
それ以来、精神面でかなり楽になり、
伸び伸び仕事をできるようになりました。
失敗しないようにベストを尽くしながらも、
起こってしまった場合、任命責任が会社や上司にもある、
というように思考を持っていければ、少しは楽になるでしょう。
そしてそれを糧に学び、成長し、
ご迷惑をかけたお客様や会社にお返しすることが大切なのです。
失敗なんて誰もがしているのです。
失敗をおそれず、のびのびと仕事をしていただき、
若い方が成長しやすい会社をつくるお手伝いをしていきたい、
と思っています。