鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4386回】 自分のスタイル

2023年01月02日 | 住宅コンサルタントとして

コンサルタントに転職する前に、

前職の年収で住宅ローンを組んで

一度目のマイホームを購入したのですが、

転職時には年収が300万円以上下がったので、

貯金の残高と転職後の年収を照らし合わせると、

3年以内に前職の年収を超えなくては、

住宅ローンを払えなくなることは明白でした。

 

そこまで自分を追い込んだ上での転職でした。

 

転職して最初の2年は、

とにかく家族を路頭に迷わせないために

自分が稼ぐことを最優先に考えていたと思います。

 

ところが、本当にありがたすぎることですが、

素晴らしい上司と素晴らしいクライアント様に恵まれ、

コンサルティングのオファーをたくさんいただき、

2年目には前職の年収を超えることができました。

 

仕事を通じて一流の経営者や

一流のビジネスパーソンの方と出会えるようになり、

一流の飲食店にも通うようになりました。

 

そんな経験を通して、

一流であり続ける方、一流であり続けるお店に共通するのは、

いろんな方たちから愛され、応援してもらっている、ということ。

 

なぜ応援してもらえているのかというと、

考え方が素晴らしかったり、

人として超魅力的で好かれまくっていたりするのと同時に、

そういう個人やお店は進化を止めない、

すなわち謙虚に学び続けている、ということが

何となく見えてきたのですね。

 

そういう個人やお店は、

自分のことよりもお客様のことや仲間のことを

何よりも大切に考え行動することも理解できました。

 

そして自分もそうなれたらいいなぁ、と思い、

自分の会社の売上目標を立てることを辞め、

クライアント様1社1社がより良くなることだけを考え、

仕事に向き合うようになりました。

 

もう何年も前から、

我が社の経営計画書には

クライアント様のことしか書かなくなりました。

 

各クライアント様の業績を分析し、

問題点や課題をまとめ、

今年、どんなことに取り組んでいただくのか、

ということのみをまとめています。

 

そしてセミナーや広告も一切やらなくなり、

対外的な活動はゼロとなりました。

 

ただただクライアント様1社1社が

より良い家を建てられるようになること。

 

そしてお客様や協力業者様、地域社会から

必要とされ、応援される会社となること。

 

そしてスタッフの皆様が楽しく働け、

皆が人として成長できる会社になること。

 

その結果、日本の住環境のレベルが高まり、

幸せに暮らすご家族が増え、地域社会が良くなること。

 

そこだけを追求し、仕事ができるようになりました。

 

コンサルタントはあくまでも黒子であり、

主役であるクライアント様が

進化成長され、素晴らしい会社となることだけを考える。

 

おかげ様で起業する2年くらい前から今日まで、

こういう思考で仕事に向き合うことができています。

 

それもこれも、各クライアント様が弊社と

長いお付き合いをして下さるおかげです。

 

何人かの方から、新しい事業を立ち上げたり、

人を増やして売上拡大を目指した方が良い、

というようなアドバイスをいただきました。

 

新しいことにチャレンジしている企業や人は

魅力的に見えますし、何だか楽しそうです。

 

でも、自分は起業時に、

 

「我が社は会社の規模拡大、売上拡大などは目指さない。

目指すのは、クライアント様がより良い会社になる、というその1点である。

コンサルティング会社はあくまでも黒子であるべきで、

我が社が目立つ、表に出るというのは、

コンサルティング会社の正しい在り方ではない。」

 

という文言を経営計画書の中に記しています。

 

このスタイルを貫き、

クライアント様がより良い会社になるサポートを全力で行う。

 

ここを追求していきたいと思います。


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