鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3567回】 おもてなしの心

2020年10月05日 | 住宅コンサルタントとして

一流の料理人が腕を振るうレストランでは、

来店されたお客様にゆっくりしていただいたり、

心から満足をしていただくために、

本当に工夫を重ね、こだわり抜いておられます。

 

先日、あるユーチューバーの番組を見ていたのですが、

和食店なら結構されるお店が多いですが、

フレンチのレストランで食後、抹茶を点て、

最後までくつろいでいただくことを目指しているそうです。

 

スタッフさんが抹茶を点てる際の所作も非常に美しく、

それを見ているだけで、そのお店に行きたくなるような、

そんな気持ちになりました。

 

単価1万~3万(アルコール除く)のお店ですら、

そこまでのおもてなしをされているのです。

 

それに比べ、単価数千万の住宅業界はどうなのか、

と、まだまだ改善の余地はあるよなぁ、と考えておりました。

 

お客様をお出迎えする姿勢。

商談時にお客様に出すお飲み物。

商談中にお客様にお見せする資料や写真。

契約時やお引渡し時の演出。

 

こうしたことが、飲食業界の一流店と比較して、

張り合える住宅会社が何%あるだろう、と思います。

 

昨日、私が今年、ダントツで通っている

京都の和食屋さんに行ってきました。

 

席についてお飲み物のオーダーを取りにこられたので、

シャンパンを注文したのですが、

前回、お伺いした際には禁酒中だったことを

大将や女将さん、お店のスタッフさんたち全員が

覚えていて下さり、

 

「あれっ?禁酒中でしたよね・・・」

 

と皆さんツッコんで下さり、笑いがおきまくりました。

 

連日満席で、1日何十人も接客されている中、

2か月前のことをしっかりと覚えていて下さるのです。

 

コーヒーを飲む際、ミルクと砂糖を使わず、

ブラックで飲んでいるお客様に対し、

今日コーヒーをお出しする際も

また砂糖とミルクをつけて出していないでしょうか?

 

住宅会社は、おもてなし力を徹底的に鍛えるだけで、

他社に完璧に差をつけることが可能だと

個人的に思っています。


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