鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第471回】 記録更新

2012年04月15日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのリフォームイベントの現場サポートにお伺いしておりました。

地元の工務店さん7社に参加していただいてのリフォームイベントで、
会場はリクシルさんのショールームをお借りして開催していたのですが、
初日の来場数としては、過去最高の140組オーバーとなりました。

1日のイベントの来場記録は更新したかと思います。

リクシルさんのショールームの駐車場はメチャメチャ広いのですが、
そこに車が止めきれない状態となり、嬉しい悲鳴をあげておりました。

新規のお客様も70組以上おられましたし、
各社さんがOBさんをしっかりと動員して下さったので、
その比率も理想的。

あっという間に1日が終わったのでした。

本日もそれなりのご来場があると思いますので、
2日間で250組は超えて欲しいと思っております。

さて、リフォームに関しては、私は継続しつづけることが大事だと思っております。
というのは、リフォームビジネスの特性上、人のつながりで商売が広がっていくものだからです。

究極のリフォームのマーケティングは、クチコミと自社ショールーム、更にはHPのみでおこない、
年間の販促費としては1店舗につき400万で、3億円以上の売上だと思っています。

イベントを継続し続けると、少しずつお客様の輪が広がっていきます。
そしてそのイベントにOB様をお誘いすることで、OB様との絆もつながるわけです。

この、じわじわと広がっていく感こそが、商売にとって大切です。
逆に、一気にお客様が増えるような商売の方法は、危険だと思います。

イベントを継続して行うと、時期によってお客様の来場にバラつきが出ます。
それでも、継続し続けることが大切で、イベントを通じていろんなお客様とつながっていくのです。

つながりを広がり続け、輪を広げていくことが、商売の王道なのです。
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【第470回】 配慮や心配りが足りない・・・

2012年04月14日 | 住宅コンサルタントとして
今、自分自身が住宅業界専門のコンサルティングというお仕事をさせていただいている目的は、
良い家づくりに真剣に取り組んでおられるクライアント企業様、勉強会のメンバーの方が
より良い家をつくるお手伝いをすること。
そして、素晴らしい志を持った住宅会社さんがつくる良い住宅が日本に少しでも広がっていき、
そこで日々の生活をされるご家族が幸せな日々を過ごせるようになり、社会が良くなっていくこと。
更に地元の会社さんが頑張って、業績を高めることにより、
地域の雇用を生み、地域社会が良くなっていくこと。

「そんな状況に少しでも近づけるように・・・」と思い、日々仕事をさせていただいております。

上記の目的に少しでも近づくために、まずやらなくてはならないのが、
クライアント企業様の商品力と提案力、セールス力、更にマーケティング力を高めていくことだと
自分自身では考えています。

ただ、商品力を高めるためには、良い材料を国内、海外問わず、発掘してこなくてはなりません。
そのために、クライアントや勉強会のメンバーの皆様のネットワーク、
更には各社さんからご紹介いただいた商社さんやメーカーさんを
ご縁を頂戴している方々に紹介させていただいたりしています。

また、提案力を高めるためには、
私自身が設計できるわけでもインテリアコーディネートを出来る訳でもないので、
優秀な設計事務所やインテリアコーディネーターさんをクライアント様から紹介していただき、
その方々をご縁を頂戴している他の方々にも紹介させていただいたりしています。

また、マーケティング力を高めるために、
新しいいろんな企画をさまざまな方とコラボさせていただいたりしています。
もちろん、いろんな方々からご紹介していただいた、
スキルも知識も人間性も一流の方々のお力をお借りして、です。

要するに、私自身がいろんな方々のお力をお借りしなければ、
各クライアント様に、時流に合った質の高いサポートが難しくなってきた、ということです。

ですから、日々、いろんな方々とコラボした新しい企画を形にしては、
各クライアントにご提案しています。

しかしながら、ある方をご紹介をして下さった、
とても大切なクライアントがご気分を悪くされるような事態を
私の心配りの至らなさにより、起こしてしまいました。

私自身の配慮が欠けているのです。

自分が動いたことで、他の方に迷惑がかかってしまった。
しかも、非常にお世話になっている方なのです。

胸が痛みます。

いろんな方にとって、本当に貢献できる企画だと思っています。
もちろん、企画そのもののベースにある動機は善なのです。

しかしながら、事情、理由はどうであれ、
お世話になっている方のご気分を悪くしてしまうことをした、
という事実は、しっかりと受け止めなくてはなりません。

現状維持の仕事をすれば、こうした事態は起きないです。
しかしながら、常に新しいことにチャレンジし、
新しい発想で新しい企画を形にしていかなくてはならない仕事を自分自身、しています。

昨日のような事態をきっかけに保守的な考えに切り替わることはありません。
(進化を止める=この仕事を辞めなくてはならないと思っています)

しかしながら、もっと周囲の方々に配慮して仕事を勧めなくてはならないと猛省した1日でした。
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【第469回】 トップ自らが社員と共に学ぶ

2012年04月13日 | 住宅コンサルタントとして
個人的に優秀な住宅会社さんに共通しているのは、
トップが勉強好きであるということです。

勉強好きとは、常に知らないことを知ろうと日々努力することです。
お客様の嗜好やニーズは何なのかを研究する。
人間の本質を知ろうとする。
同業種異業種問わず、成功している企業の研究をする。

トップ自らが学び続ける姿勢を持っていないと、当然ながら社員さんも勉強好きにはなりません。

また、その中でも特に優秀な経営者に共通しているのは、
トップだけが勉強するのではなく、社員さんだけに勉強させるのではなく、
トップが社員さんと机を並べて学ぶ、ということです。

例えば、セミナーや勉強会に参加する際、
必ず幹部数名(場合によっては社員全員)を連れて参加される会社さんがありますが、
そういう会社さんは本当に成長されます。

トップと幹部や社員さんが同じものを見て、同じことを学ぶことが大切なのです。

また、ここで重要なのは、トップの学ぶ姿勢です。

例えばセミナーや勉強会の場合。自分もその場にいるのですが、
自分はよく分かっているとばかりに、腕を組んで後ろから見ているだけ。

社員さんよりも一所懸命学び、たくさんノートに記入し、
感じたことや自社の変えるべきことについて、すぐメンバーとシェアする。

こういう行動がチームとして取れる会社さんは、間違いなく伸びるのです。

昨日、とあるエリアで住宅会社さんに集まっていただいての勉強会を開催していたのですが、
社長が社員さんを多々引き連れて参加して下さっている会社さんが2社ありました。

そのうちの1社の社長さんが、私がいろんなお話をさせていただいている中で、
本当にたくさんの質問をして下さいました。

こんな若造の私に、疑問に思ったことや分からないことをすぐ素直に質問出来るということに、
本当に素晴らしいことだと思いました。

私自身も歳を重ね、経験を積んでいったとしても、こういうスタンスでいたいと思います。
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【第468回】 社員が成長する組織

2012年04月12日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社が順調に成長していくためには、社員さんの成長が不可欠です。
逆に言えば、社員さんの成長なくして、住宅会社の健全な成長はあり得ません。

社員さんが成長していくためには、何が大切なのか?
どんな環境を会社は用意しなくてはならないのか?

素晴らしいクライアントとお付き合いをさせていただく中で、
私自身、日々勉強させていただいております。

社員さんが成長していくために、必要なことは、私は次の点がポイントだと思います。

・学習⇒実践⇒検証⇒学習⇒実践⇒検証というサイクルを回せる環境を用意する
・教えて後はほったらかし、というのではなく、教えてやらせて、その後も繰り返し指導し続けること
(要するに、ほったらかしでは、本当に優秀な人以外は育たないということです)
・トップや上司に、社員さんに対する愛情があること
・そもそも成長意欲、プライド、ハングリーさがある人を雇用すること

ただ、採用とは非常に難しくて、事前の面接で優秀かどうか見分けるのは非常に難しいです。
(120%ダメな人は、一瞬で分かりますが、それなりにしかならない人と優秀な人を見分けるのは至難です)

ですから、それ以外のポイントを守って社員さんの育成をしていくことです。

まずは、社員さんが実践する場があるか?
営業であれば、お客様を担当し、営業の場数を踏まなければ成長しませんし、
工事であれば、現場管理を実際にやらなくては、成長しません。

それだけの集客や受注の余裕、もしくは基盤がなければ、社員さんは成長しないのです。

そして、社員さんにとにかく上司が接触し、コミュニケーションをとって、
教えたこと、正しいやり方を出来ているかどうか、確認し続けることです。

教えたことをお客様や現場の職人さんたちに対して行動出来ていなければ、
結果は何も変わりません。

研修や指導で、社員さんにいろんなことを教えたとしても、
社員さんがそれを理解しているとは限りません。
また、理解していることと実際に現場で社員さんが出来ているかどうかということは、
全く別の話です。

「分かったこと=実際にやっていること」ではないのです。

ですから、社員さんが育つ組織とは、
社長や上司が繰り返し社員さんとコミュニケーションをとっていて、
教えたことが実践出来ているかを確認し続けられる組織なのです。

その逆で、コンサルタントを入れたり研修を受けさせたりしているだけの会社、
すなわち会社が社員の教育を丸投げしているだけの会社では、
社員さんが成長するわけがないのです。

研修を活かすためにも、日々のコミュニケーション、日々の指導が必要です。

そして、もう1つ大事な点は、社長が社員さんに対する愛があるかどうかです。

愛の無い経営者(社員さんをモノのように扱い、給料を払ってやっているという意識が強い人)
の下では、社員さんは成長しません。
もしくは、成長した途端に、その会社を去ってしまいます。

社員さんが育つ会社は、パッと見た感じは、結構厳しかったりします。
若い社員さんですら、結果も求められます。

でも、社長や会社の社員さんに対する愛情が深いので、
社員さんの定着率が高いのです。

せっかく縁があって一緒に働いてくれているのですから、
社員さんが育つような会社にならなければなりませんね。
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【第467回】 信頼に何としても応えたい

2012年04月11日 | 住宅コンサルタントとして
本当にありがたいことに、
深いお付き合いをさせていただいているクライアントが何社もおられます。

昨年、今年と、お付き合いが長く、深いクライアントには、
時流に適応したり、更なる進化のために、さまざまな施策を提案させていただいてきました。

そして大半のクライアントが、その提案を信じて下さって、実際に今、動いて下さっています。

新たな出店。
新規事業参入。
モデルハウスの建設。
オペレーションの大幅な変更。
商品の開発、改良。

社運を賭けて取り組んでいただいているクライアントもありますし、
億単位の投資をしていただいているクライアントもいます。

自分なりに調査をしたり、分析したりした上で、
最適な提案をさせていただいているつもりですが、
必ずしも新たなチャレンジが成功する保証はありません。

そんな中、重大な決断、決定をして下さっているのです。

クライアントが信じて下さっていることの責任の重さを日々、感じております。
そして、その信頼に何としてもお応えしたい・・・。

そのために、私自身も更なる勉強を重ね、研究し、
自分の感性を磨き続けなくてはなりません。

この緊張感があるからこそ、毎日の仕事が本当に充実しているのだと思います。

お会いするクライアントの社長やスタッフ、更には勉強会のメンバーの皆様にも、

「ホント、いつも楽しそうに仕事されてますね」
「いつもニコニコしていますね」

とおっしゃっていただけることが多いのですが、本当に仕事が楽しいですし、
皆様とお会いするのが嬉しいのです。

こうした気持ちを日々、感じながら仕事が出来ていることに、
本当に感謝しています。

本当にありがとうございます。
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【第466回】 基本的マナー、ルールを守れない場合は厳しく指導する

2012年04月10日 | 住宅コンサルタントとして
学生と違い、社会人には守るべき常識、ルール、マナーがあります。

どれだけ自分の仕事が出来ようとも、
これが守れないようでは、ビジネスパーソンとしては一流とみなされません。

また、小さなことを守れない人は、お客様や取引業者様、社内の仲間からも信用されません。

ビジネスの世界で活躍し、成功するためには、
いろんな方の協力を得、応援していただく必要があるのです。

ですから本当に細かなことを注意されようとも、一流を目指すのであれば、それを素直に受け入れ、
最終的には周囲から細かな指摘をされることがないようになる必要があります。

では、どんな常識、ルール、マナーがあるのでしょう。
ちょっとまとめてみたいと思います。

・時間を守る(出社時間、集合時間、提出期限など)
・約束を守る
・嘘をつかない
・自分に非があることは、素直に謝る
・TPOをわきまえた服装、髪型
・正しい言葉遣い(敬語など)
・事務所、自分のデスク、車、会社周辺をいつもキレイにする
・会社、上司の方針を理解し、指示には素直に従う(公正な仕事でない場合は除く)
・先輩、上司を立てる(集合時間は若い人ほど早く行くのが常識です)
・部下、後輩を共育する
・言い訳をしない
・屁理屈をこねない

などなど、当たり前のことばかりです。
しかしながら、当たり前のことが徹底されていない会社の方が圧倒的に多いのです。

では、どうすればこういう当たり前のことが出来るようになるのでしょうか?

それは、「出来るようになるまで、社長、上司が言い続ける」ことです。
それ以外に、方法はありません。

そして何度注意しても直さない社員さんは、お辞めいただくくらいの覚悟を持つことです。

組織のルールを守れない。
社会常識を守れない。
どれだけ仕事が出来ようとも、こうした基本が出来ない人が組織に居ては、
組織そのものが三流になってしまいます。

「言い続けると嫌われるかも・・・」などと考えてはいけません。
一流の会社を目指すのであれば、社長、マネージャー、スタッフ全員が一流のマインドを持ち、
社会常識を有していなければならないのです。

こうしたことが出来ている会社さんは、やはり一流です。
そういう会社さんは、社長が言い続け、かつ社長自らが率先してルールを守り続けたのです。
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【第465回】 自己開示を研究する

2012年04月09日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのクライアント様の見込のお客様に集まっていただいて、
家づくりセミナーの講師をさせていただいておりました。

商談客づくりのランクアップ活動の一環として、年間数回、
こうしたエンドユーザー様対象にお話をさせていただいております。

もう何年も前から何回もやっているのですが、
昨日また、新しい発見がありました。

それは、講演内容の本題に入る前に、私自身の自己開示を
いつもよりも時間を取ってしたのですが、
20代、30代のお客様が、とても熱心に聴いて下さったのです。

自分が家を7年前に購入したこと。
自分自身が住宅ローンを払っていること。
子どもが今の家に引っ越してから、変わったポイント。
実際に家を購入しての、正直な自分自身の感想。

当初、これだけ深く自分の話をするつもりは無かったのですが、
お客様がとても素晴らしく、熱心に聴いて下さったので、
かなり熱が入った状態で話し続けてしまいました。

自己開示が大切、ということは、よく理解しているつもりですが、
自分自身の体験(特に子どもの成長)についての話題は、
お客様の心に届くのだなぁ、ということが実感できました。

日々、いろんな地域で、いろんなクライアント様とお仕事をさせていただく中で、
新しい発見がたくさんあります。

この小さな発見が、また次のコンサルティングのテーマになったりするので、
本当にありがたいです。

今、ご縁を頂戴しているクライアント様のおかげで、今の自分があります。

恩返しが出来るよう、更なる精進をして参ります。
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【第464回】 経営者の仕事

2012年04月08日 | 住宅コンサルタントとして
4月18日に世界的和紙デザイナーの堀木エリ子さんを講師にお招きし開催する、
「超一流の仕事術セミナー」のテキストを堀木エリ子さんの秘書の方から郵送していただき、
そのテキストの中の堀木さんの作品を見て、うっとりしてしまった、
鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

いや~、本当に素敵な作品ばかりです。
是非、モデルハウスを検討中の方は、採用されると良いと思います。
私も自宅を再度、新築する際は、絶対に採用させていただきたいと思っています。

ちなみに現在、参加申し込み数は46名。
(DMも作成せず、これだけの方が参加申し込みをして下さいました。ありがとうございます!)
まだ、若干の空席がありますので、参加を申し込まれる方は、
是非鬼山までメールか電話下さいね~。

さて、経営者と社員さんの違いは何か?
いろいろと答えはありますが、今の仕事の延長線上で発想するのが社員さん、
今までの事業の枠組みを超えて発想し、何に取り組むのかを決定するのが経営者、
と言えると思います。

よく、「ウチの社員はこうしたらいいとか、こういうことに取り組むべきとかの意見が無い」と
嘆いている経営者の方がいますが、
そもそも大半の社員さんは既存の仕事の枠組みの中でしか、物事を考えられないのです。

ですから、「この事業から撤退すべき」「この事業に新規参入すべき」「このエリアに進出すべき」
などという、今の事業の延長線上の考えしか出来ない経営者は、もっと勉強すべきだとも言えます。
(これは、安易に「いろんなビジネスに手を出すべき」とか、「拠点を広げるべき」
ということを言っているのではありません。念のため)

いろんな発想をするためには、ベタな言い方ですが、「自社の設計図を描く」ということを
日々意識すればよいかと思います。

基本的に今の競争が激しい時代、何かで一番を取らなければ勝ち残っていくことが出来ません。
自分達の仕事のフィールドで、同じ商圏内で圧倒的な一番店があるのであれば、

・違うフィールドで一番を目指す
・その事業そのものの撤退を決断する
・ヒト、モノ、カネを思いっきり投資して、そのフィールドで一番を目指す

という選択肢しかないのです。

こうした場合、今の分野の中でそれなりに頑張る発想は社員さんは出来るのですが、
撤退するとか異業種に参入するという発想、決断は、経営者にしか、大抵の場合出来ません。

ですから、経営者(もしくは次期経営者)は、実務ばかりにいそしむのではなく、
同業他社や他のビジネスにもそれなりのアンテナを張って、情報を収集しておく必要があるのです。

同じ業界の勉強はするのに、他の業界のことは勉強しない。
政治や芸術、文学や哲学などの勉強はしない。
勉強すると言えば、集客や営業、ショールーム開発など、
直接的な業績向上(につながると考えられている)に関することだけ・・・。

こういう勉強だけしているだけでは、片手落ちだと個人的に思います。

真の経営者は、例えば繁盛しているラーメン屋さんに行ったときでも、

「なぜ、このお店は繁盛するのだろう?」
「1日、どれくらいの売上と利益があるのだろう?」
「このお店のオペレーションはどうなっているのだろう?」

など、いろんなことを勉強されています。

是非、集客や営業の勉強だけでなく、芸術の世界、和紙の世界、仕事術についても
一緒に勉強できれば、と個人的に思っております。

実務だけ一所懸命やって、満足していませんか?
小手先の手法の勉強だけして、「自分は勉強している」と勘違いしていませんか?

経営者の仕事をするためには、幅広い勉強をしなければならないのです。
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【第463回】 何で差をつけるか?

2012年04月07日 | 住宅コンサルタントとして
薄っぺらい経営者ほど、成功している同業他社が
「何をやっているか?」ということばかりが気になります。

住宅会社で言えば、

どうやって集客しているのか?
どんな営業のやり方をしているのか?
どうやって原価を下げているのか?
どうやって効率的な打合せをやっているのか?
どんな社員教育をやっているのか?

というようなことを気にしているのです。

また、建築資材の販売会社で言えば。

どうやって売上を上げているのか?
どうやって新規開拓をしているのか?
どうやって仕入れを安くしているのか?
どうやって人を採用しているのか?

などを気にしていたりします。

他社が何をやっているか、ということを気にすることは別に悪いことではありませんが、
薄っぺらい経営者は、「どんなやり方」という視点しか持っていないのです。

しかしながら、今の成熟した時代、他の誰もやっていないような魔法のようなやり方は、
星の数ほど出てくるわけではありません。

そして、やり方だけで言えば、誰にでも簡単に真似されるのです。

今、大切なことは、「何をやるのか?」ということではありません。

「どれくらい徹底してやり切るか?」ということです。

他社が真似できないくらい、徹底して1つのことをやり切ることです。

たくさんのお客様から支持されている住宅会社のクライアントは、
4年前、5年前に提案させていただいた、商売の基本的なことを
今でも徹底して継続されています。

日本一の住宅会社のクライアントは、あり得ないくらいの仕事量を涼しい顔でやり切っています。

社員教育№1だと私が思うクライアントは、今でも繰り返し自社の考え方、価値観の一致のために
繰り返し研修をおこない、共育の思想が社内で徹底されているのです。

どれもこれも、他の会社が真似出来ることばかりです。

でも、その徹底さ、量と言う点では、大抵の会社は真似出来ません。

「何をやるか?」で差をつけるより、「どれくらい徹底してやるか?」で差をつける方が簡単です。

皆さんの会社は、何で差をつけるのですか?
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【第462回】 矛盾と向き合ってこそ、人も組織も成長する

2012年04月06日 | 住宅コンサルタントとして
真剣に仕事をやっていると、いろんな矛盾に直面します。
というか、そもそも矛盾したことばかり要求されるのです。

「施工品質は上げろ!でも、スタッフ数は現状維持で、物件棟数は増えるから・・」
「残業時間は減らしなさい!でも、お客様面談数を上げ、受注も伸ばしなさい!」
「コストは下げる!でも見栄えの高級感を上げなさい!」

など、普通の考え方では無理なことばかり要求されます。

それが仕事ってものです。

現場監督の数は増えない。
でも担当物件数は増え、更に施工品質を上げろ、と要求される。

普通の考えであれば、
「施工品質を上げるのなら、一人あたりの担当物件数は減らして下さい」
と、言いたいのが監督の本音だと思います。

お客様の面談数を上げるには、より多くの時間を訪問に費やさないといけない。
すると、必然的に残業時間が増えます。
でも、残業時間を減らさなくてはならない。
どうすればいいんだ・・・。
となると思います。

こうした矛盾したことは、仕事をしていく上で必ず要求されるようになるのです。

この矛盾したことを本気で真剣にクリアしようと知恵を絞って考え、行動する。
試行錯誤を繰り返す。
ちょっとやっては細かい改善を重ねる。

こうして、矛盾することを要求され、それを乗り越えていく時に、人も組織も成長するのです。

この矛盾をはなから「無理です」と言っている人には、逆に言えば成長は無い、ということです。

でもこうした矛盾は、プライベートでもよく発生する問題です。

典型的なのは、「仕事をとるの?家族をとるの?」ということであったり、
「私と仕事、どっちが大切?」と彼女に迫られることです。

仕事と家族。
仕事と恋人。
どっちも大事に決まっています。

出来る人は、仕事を大切にしながら、家族や恋人と過ごす時間を確実に確保したり、
合えなくても連絡をマメにしたりするのです。

出来ない人は、その両立は無理、と勝手に決め、どちらかを捨てたりするのです。

仕事の面でもプライベートの面でも、矛盾したことを要求されることは、本当に多いです。
しかしながら、矛盾を乗り越えた時に、人は成長するのです。
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【第461回】 ビジネスパートナーの皆様のおかげで・・・

2012年04月05日 | 住宅コンサルタントとして
最近、お仕事をさせていただいている中で、

「本当に自分は何て運が良く、人様に恵まれているのだろう」

と感じることばかりの、鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

住宅の品質を高めていくこと。
消費者の方々が、「欲しい!」「建てたい!」と思う商品を開発し、その情報を発信していくこと。
より良い伝え方、より良いセールス手法を開発していくこと。

これらの仕事をやっていく中で、私一人で出来ることなど、たかだか知れています。
そこで最近、それぞれの分野で一流の能力や実績をお持ちの方々のお力をお借りして、
お仕事を勧めさせていただくことが本当に多いのです。

一流の設計士。
一流のインテリアコーディネーター。
商品はもちろん素晴らしいのですが、お仕事に対するマインドとスタンスが一流の、あるメーカーの社長。
海外への道をつくって下さっている、一流デザイナー。
これから新しい企画を一緒にやっていっていただける、ある女性経営者。
法的に無知な私を助けて下さる、有能弁護士の先生。
納期の無い中、高いクオリティーでチラシやツールをつくってくれる、
一流の全国各地の広告制作会社のスタッフの方々。

今、自分が企画をしている仕事をしていく上で、
これらのビジネスパートナーさんのお力が無ければ、
何一つ進めていくことは出来ないと思います。

ラッキーなことに、能力・実力だけでなく、人間性も素晴らしい方々とのご縁があり、
今の時流に合った企画やコンサルティングが出来ているのです。

素晴らしいマインドを持ち、一流の技術があって、良い家をつくる力がある住宅会社さんが、
よりたくさんの家づくりをお客様から託され、良い住環境を日本に広げていくために、
こうした会社さんとビジネスパートナーさんのマッチングビジネスも
より深耕していきたいと思っています。

おもろい企画、イケてる企画をやっていく上で、皆さん、お力を引き続き貸して下さいませ。
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【第460回】 「伸びる!」と手応えを感じる瞬間

2012年04月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、とある住宅会社さんでのコンサルティングでした。

全国で展開している会員制勉強会のメンバーになっていただいてから、3年。
直接お付き合いをさせていただいてから、1年。

気が付けば、結構な期間、ずっとお付き合いをさせていただいているのですが、
昨日、とても手応えを感じました。

おそらく、今期はいい感じで受注を伸ばされるであろうと思います。

このお仕事をさせていただいて7年。
毎日、いろんなクライアントにお伺いし、いろんな情報や事例をお伝えし、
研修したりロープレしたり、会議の司会をさせていただいたりしていますが、
この感覚を感じたクライアントは、皆、業績が上がっています。

なかなか上手く言葉で表現出来ないのですが、
ニュアンス的に近い表現をすると、私がお伝えしたいことが、
そのクライアントの社長や幹部、スタッフの皆様にスーッと入っていく感覚なのです。

この感覚を感じたクライアントは、皆、本当に業績が伸びます。

昨日、感じることが出来たのです。

とても嬉しかったです。

そもそも、ご縁を頂戴しているクライアントの大半が、もともと住宅事業をやっていて、
それなりの結果を出されているわけです。

そこに、いろんなビジネスモデルや営業手法の提案をさせていただくわけですから、
現場のスタッフの皆様には、受け入れられない部分も当然あるかと思います。

しかしながら、何回も繰り返しコミュニケーションを取らせていただく中で、
少しずつこちらの意図が伝わり、受け入れて下さるようになる会社さんが大半です。
(稀に、表面的には受け入れてくれているそぶりを見せながら、
実質は過去の自分達のやり方を変えようとしない会社さんもありますが・・・)

昨日は、お伝えさせていただいてきたことが、スーッと組織の中に入っていく手応えを
感じることが出来た1日だったのです。

このスタンスを維持していただければ、きっと素晴らしい1年になると思います。
このクライアントは、今期、大きく飛躍されるでしょう。

個人的にとても楽しみで、ワクワクしています。
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【第459回】 現状に満足し、自分達に酔いしれると足元をすくわれる

2012年04月03日 | 住宅コンサルタントとして
私が今、ご縁を頂戴しているクライアント企業様は、大きく分けて4つのパターンに分かれます。

①業績が年々下がり続けており、現状改革、業績向上のためにコンサルティングを依頼
②住宅事業やリフォーム事業を実質的に本格立上げのために、コンサルティングを依頼
③後継者にいい形で継がせたいが、その前に組織を盤石にしたいため、コンサルティングを依頼
④現状、業績は好調だが、更なる飛躍のためにコンサルティングを依頼

①②③に関しては、コンサルティングを依頼する理由が世間一般的にも理解されるのですが、
④に関しては、理解出来ない会社さんもいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、優秀な経営者は④の意味をよく理解されています。

現状、業績はまずまず好調である。
しかしながら、その好調さが未来永劫続く保証はどこにもない。
市場のお客様のニーズや嗜好は常に動いている。
競合他社のレベルは、年々上がる。
更に、他エリアの勝ち組企業が、自分達の商圏に参入してくる。

自社が好調な間に、次々としかるべき手を打ち、市場や時代の変化に適応していくことこそが、
事業を安定継続させていく上で非常に大切であることをよくご理解されているのです。

優秀な経営者は、効果的な次の一手を打つために、情報や事例を常に求めているのです。

市場が常に変化していくという本質をよく理解されているのです。

だから、業績好調であっても、ご依頼を頂戴しているのだと勝手に思っています。
(←私の勘違いだったら、どうしよう・・・)

しかしながら、世間にはいろんなタイプの経営者やマネージャーがいます。

市場の中でそれなりの業績を上げているだけで、満足してしまう。
場合によっては、自分達に酔いしれてしまっている。
その結果、同業種・異業種問わず、他社から良いところを素直に吸収しようという姿勢が
自社の組織内から全く消え去ってしまうのです。

その結果、成長が止まります。

そして自分達のレベルをお客様のニーズのレベルが超えた瞬間、
一気にお客様の支持率が下がり、それに伴い業績が急激に下がります。

芸能界で言えば、1年足らずで消え去ってしまう、単発型のお笑いタレントのようなものです。

こうした事態にならないよう、レベルの高い経営者は業績が良い時に
より一層謙虚に学びますし、次の一手を打つのです。

それなりのレベルにしかまだなっていないのに、現状に満足し、自分達に酔いしれる・・・。
こんな愚かなことはありません。

業績の良い時にこそ、次の一手を打つ経営を心掛けたいものですね。

そして、組織に最も求められるのは、謙虚さ、素直さなのでしょう。
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【第458回】 素晴らしい店員さんから学ぶ

2012年04月02日 | 住宅コンサルタントとして
最近、「服を買うならこのお店」と決めているお店があります。

それは、レナウンが展開している「インターメッツォ」というお店です。

ジャケット、パンツ、シャツの大半は、今、このお店で買っています。

その理由は、とても素敵な店員さんがいるからです。

私が住んでいるのは滋賀県大津市。
ということは、移動の際に最も利用するのが京都駅になります。

京都駅に直結しているのが、京都伊勢丹なのです。

しかしながら、京都伊勢丹は、出来た当初から好きではありませんでした。

というのが、紳士服売り場のスタッフの女性たちの私語がとにかくすごく、
お客様が居ようが関係なくしゃべっていたのです。

まあ、品が無いのですね。

こんな空気の読めないスタッフに接客してもらうことが生理的に無理なので、
京都伊勢丹で商品を買うことはずっとありませんでした。

しかしながら、数年前、時間つぶしで入ったところ、
売り場のスタッフの質が良くなっていたので、購入先店舗として浮上したのです。

で、何店舗かを見ている中で、マネキンのディスプレイが素敵だったことと、
試着した際、自分のブサイクな体形にフィットする感じがあったので、
気に入りました。

そして何回か通って、購入する頻度があがっていくうちに、
一人の若い男性のスタッフの姿勢に、心を打たれることがありました。

昨年買ったジャケットの袖のボタンが、なぜかクローゼットの折れ目の部分に挟まって
割れてしまう事件がありました。
それで、そのボタンを発注しようとお店を訪れたのですが、
ボタンの種類も何種類もあるので、その情報だけでは発注できないとのこと。

「一度、ジャケットごと、お店にお持ちいただければ・・・」

とのことだったのですが、そもそも伊勢丹が空いている時間に京都駅に行くことなど、
私にとってはほぼ無理なので、「また(ボタンを買うまで)時間がかかるなぁ」と思っていたのです。

すると、いきなり私の携帯に電話がかかってきたのです。

「お店に持って来ていただかなくても、ジャケットのこの部分にある№を言っていただければ、
ボタンが特定できることが分かりました。
その番号を教えて下さい。
そうすれば、ボタンを間違いなく手配出来ます」

とのことでした。

私はお店に行った際、電話番号を聞かれなかったので、当然言っていなかったのですが、
過去の莫大な伝票から、私の番号を探し出し、お電話下さったのです。
正直、感動しました。

更にボタンを家内が取りに行ってくれた時に、

「金額は結構ですよ」

と言われたとのことでした。

それ以来、インターメッツォというよりは、その店員さんにメロメロなのです。

昨日、再びお店に行ったのですが、その店員さんが居なかったので、
いつから出社されるかを訊き、その店員さんが居る時間に再びお店を訪れて、
またお買い物をさせていただきました。

自分のために、一所懸命やってくれた。
そういう仕事のやり方が、お客様に伝わるのです。

こういう姿勢を継続することこそが、応援して下さるお客様をつくっていくことにつながるのです。
まさに、商売の王道なのです。

自分自身もそうありたい、と心から思います。
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【第457回】 景気は関係ない

2012年04月01日 | 住宅コンサルタントとして
日本社会において、人口は今後、ますます減り続けていきますし、
これまで日本経済を引っ張ってきた有名企業の苦戦も多々報道されている中、
経済は完全に停滞しているように感じます。

こうした中、ついつい油断すると、

「売上・利益が昨年対比減でも、しょうがない」

と考えてしまう経営者がいるかもしれません。

また、

「昨年よりも売上が下がってしまうのも、致し方ない」

と考える営業マンがいるかもしれません。

大手一流企業も売上が下がっている。
同業他社もしかり・・・。
景気も悪いし、昨対で売上・利益が下がることに、だんだんと意識が慣れていってしまう・・・。

これは、非常に危険なことです。
こういう考えになってしまうと、自らの成長を止めてしまうことになります。
市場の変化、お客様のニーズの変化に適応していくことが出来なくなります。

先日読んだ、株式会社武蔵野の小山社長の本の中に、

「売上が昨年対比7%下がることが、10年連続で続くと、売上が半分以下になる」

ということが書かれてありました。

売上が半分になると、間違いなく会社はつぶれます。

しかしながら、昨年対比7%の売上減に対して、結構な数の経営者、営業マンが、
それを受け入れてはいないでしょうか?

「まあ、しょうがないじゃん」
「7%減で踏みとどまって、結構、善戦してるじゃん」

って思っている人も少なくはないと思います。

市場におけるシェアを20%も握っていない会社に、景気は関係ありません。
売上が下がることに、危機感、違和感を感じなくてはいけません。

既存の商売の延長線上で売上が成長することがイメージ出来なければ、
新しい事業に参入するなり、新しく出店するなり、
次の手を打たなくては、会社を運営することは出来なくなります。

正直、住宅業界に景気はあまり関係ありません。

景気のせいにしない思考でいたいものです。
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