長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

雨の日は桧原村がいい。

2011-10-06 10:10:23 | Weblog
昨日は、朝から雨が降ったので、車で桧原村にでかけた。
東京とは思えないくらい、自然がたくさん残っている村。
向島から首都高に乗り、新宿経由で中央高速にのっていく。
朝はやく出発しても、都心が渋滞しているので、2時間くらいかかる。
あきる野を過ぎるあたりから、緑が多くなり、森が深呼吸している様子
がよくわかる。特に雨の日は、霧がかかったりして、雨の音も、霧と共鳴
しているようで、生き物のようだ。寒山が「白雲幽石を抱く」といった
、まさに幽玄なる世界の中。車を山道の端にとめ、窓を開け、ポットに
入れてきた「ほぼブラジル」をシャラカップに移して飲む。
神人冥合、というか、自然の一部になって、珈琲の香りの中に
包まれ、消えていくような感覚になる。珈琲が一番素敵な飲物と
感じられる瞬間でもある。ぜひ、雨の日、「今日何をしようか?」
などという日があったら、車に珈琲を入れて、桧原村にでかけて
ほしいものだ。ただし、珈琲は、「ほぼブラジル」に限る。

途中に村営の「野菜売り場」のお店がある。昨日は、「桧原村のじゃがいも」
を買った。すこし小ぶりだけど栗のような甘さがある。
正月飾りには、すこし早いが、赤い実をドライフラワー風にしたものが飾って
あった。「花なす」とかいてあった。なんだか風合いがいいので、買ってみた。
今朝、焙煎をする合間に、それを、大家さんとの堺、オープンエアーなところに
吊るしてみた。しばらくは隣は喪中だけど、モンローさんやおばあちゃんが毎朝
通った場所を、すこしにぎやかにしてみた。毎日が、♪ア、ハッピー デイ!

村営のお店をまだまだ登っていくと、「数馬の湯」という温泉がある。
これも村営だと思う。入浴料金は800円。男湯は、暑い、ちゅうくらい、ぬるい、
三種類の湯殿が並んでいる。小さいけど、露天がある。雨の日は、露天にはまったく
屋根もひさしもなく、ずぶぬれになるけど、やっぱり露天風呂で山を眺めながら
湯につかっていると、生きているのか死んでいるのか、現象世界と実相世界の
境界線にたたづんでいるようで、いい。温泉は、こうでなくっちゃ。

生きていく命、死んでいく命、どちらも生きている命 感謝