長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

なるほど・・

2012-01-17 08:44:34 | Weblog
どうでもいいことだけど、今年の正月2日で87歳に
なった父は、今でも好奇心が旺盛で、毎日ごばんに向かって
いるか庭いじり以外は、本を読んだりしている。ときどきひとりごと
のように「なるへそ・・」なんて何かを学んでいるようだ。

昨日は、みかみくんがおいていったとある「煎茶道」の家元の本を読んでみた。
もともと、体制とか権力におもねることなく、文人や芸術家たちが、自由に
形にもこだわらず、煎茶を楽しんでいたので、「文人茶」とか「批判茶」
とかいわれた。その自由さ、融通無碍さが、いい。
清貧をつらぬいた文人たちは、煎茶碗でお茶も酒も飲んだし、酒肴を盛ったに違いない。
だから「煎茶道」という道には、酒道と茶道と飯道と、三つの「道」
が内包されているらしい。「なるへそ」と合点した。


これまでみたいに、金にものをいわせて、世界中のおいしいものを食べたり飲んだり
する時代ではなくなったけど、工夫したり、こころのおきどころをかえたりしたら、
楽しい宴は、金がなくても充分できる。おいしいものを食べる、よりも、おいしく食べる。
その極意は「気のおけない仲間や家族で食べる」につきる。

今日は「英語でそば会」
この会は、20世紀の末から、池袋で始まった会。
「おいしく食べる」の原点みたいな会だ。英語はなかなか上達できないけど、
人間力は、アップしているに違いない。

明日は「かっぽれ」
芸が身を助ける・・・そんな手ごたえを感じながら、楽しんでいる。
今年は「動」が大事だと思う。頭で考えていても、すすまない。
一歩、が、はじまり。