長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

長生の秘訣

2013-09-14 08:40:08 | Weblog

今朝の新聞に、心臓移植したネズミは、そのままだと8日しか生きないのに、

オペラの「椿姫」を聴かせると28日生きた、とあった。モーツァルトだと20日らしい。

免疫力を高めるらしい。

昨日はN響の山根さんのクラリネット、同じくN響の中竹さんのヴィオラ、松岡さんのピアノのコンサート。

副題が「ドイツ、スイス、フランスのロマン・・・美和子さんに捧ぐ」というタイトル。N響でよくピアノを

演奏会していたピアニスト・金崎美和子さんの追悼コンサート。前回、彼女がピアノを弾いてくれて、

M・ブルッフの「クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための8つの小品」の1・2・7・8をやってくれた。

「次回は、残りの3・4・5」という約束を天国に持っていかれた。松岡美絵さんが、「それでは」

ということで、素敵なトリビュートな演奏会になった。還暦の坂を超えず、風のようにいったけど、

いつまでもふれあった人の心の中に生き続け、彼女のピアノの音は、聴いた人の脳裏に未来永劫鳴り続ける

に違いない。「八つの小品」を目をつむって聴いていたら、一階の寒山拾得の絵が笑ったような気がした。

寒山詩に「八風吹不動天辺月」「八風吹けども動ぜず 天辺の月(はっぷうふけどもどうぜず てんぺんのつき)」というのがあるのを思いだした。「自分を惑

わいろいろな出来事に動じず、強く生きていこう」というような意味だろう。「月」の縁起ではないが、前日中竹さんちの「ルナ」(インコ)が旅立ったらしい。

人生はいろいろな風が吹いたり、泣いたり笑ったりしながら、旅をするようなもの。つまの間の旅だから大切にしたい。

仙崖和尚の「堪忍」と書かれた詩を思い出す。「気にいらぬ風もあろうに柳かな」

16日(月)の夜は「シャンソンの弾き語り」をやります。秋の月を愛でながら、おいしい酒を飲みながら、「今」を感じたいものだ。感謝。