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天皇在位20年金貨

2009-07-03 15:00:18 | 政治経済
一万円金貨は10万枚発行 天皇在位20年記念貨幣(共同通信) - goo ニュース

金貨と言えば大量偽造が発覚した、昭和天皇在位60年記念金貨が思い出される。

あの時の金貨は今回と同じ純金で、同じく20グラム。
当時の金地金価格は2千円ほどだったから、加工費などを含めても数万円の金で
10万円の金貨ができ、政府は金貨売却益を大きく見込んでいたはずだ。
(1千万枚の大量発行だったため、コレクターズアイテムとしての価値は低かった)

ところが、数万円の原価のものが10万円で売れるとなれば、
そこに目をつけたのが、国際貨幣偽造団(と勝手に推測)。

発見されただけでも10万枚に上る大量の偽造貨幣で、
1枚当たり数万円、全体で数10億円に上る差額をかすめ取った。

最近の金相場は、グラム3千円程度のようだから、
20グラムの純金貨幣は金地金価格としても6万円ほどになる。

これが1万円なら発行するだけ大赤字!
かと思いきや、発行価格は額面よりも、
いや、金地金価格よりもずっと高くなるらしい。

つまり、1万円金貨を売買代金として使ったら1万円の価値しかなく、
地金として売っても6万円、製造経費をかさんしたとしても、
これを仮に8万とか10万円で売れば、
政府は赤字になるわけでもなく、金貨の偽造も防げる。

盗難にあえば、つぶして地金にされてしまう可能性は高いが、
1万円の対価として支払いに使う人はいないだろうし、
政府が損をすることはないんだろう。

しかし、額面1万円のものを、仮にも8万円10万円で売るとしたら、
こんな因業な商売はない、と思っていたら、
額面以上で売るのは過去にもいっぱいあったようだ。

1998年長野オリンピック記念金貨、額面1万円、販売価格38000円、
2002年FIFAワールドカップ記念金貨、額面1万円、販売価格4万円、
2004年愛知博記念金貨、額面1万円、販売価格4万円、など。

そのほかにも銀貨で額面千円で販売価格6千円、額面500円で販売価格4千円、
なんてのもあったらしい。

過去の金貨は1万円のものが4万ほどだが、
今は金価格だけで6万なのでもっと高くなること間違いない。

ただ、これがほんの数年前なら、1グラム1500円ほどだったから、
その時に金を調達してれば政府はぼろもうけだ。
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