十月に入って一週間ほど経った日の午後五時で入札は締め切られ、
直ちに開札となった。
公式に伝えられたわけではないが、どうやら入札した企業は
結局日元アイシスだけだったようだ。
予定金額は当然ながら、発表されなかったが、
おそらく二千万円を少し上回る金額と思われたので、
日元アイシスの入札価格はそれを下回り、落札することが出来た。
片山は大いに喜んだ。
金額を自分が仕切ったことも満足感を増した。
御厨に報告をしようと思ったが、御厨は客先から直帰して戻ってこなかった。
御厨は翌日も客先直行になっていたので、片山はメールで落札を報告した。
翌日朝、片山がメールを開くと、御厨が夜メールを読んだらしく
返事が入っていた。
しかしそれは、よかったね、と言う意味の短い文で片山の感激振りとは違い、
随分と覚めたものだった。
片山は、最高裁への落札のお礼に御厨に同行して欲しいと思っていたが、
御厨はあっさりと断った。
御厨は別の用事があるし、あとは富田と宜しくやってよと言う感じだった。
富田や桜井を信頼していると言えば聞こえは良いが、
取れてしまえばもう良いやとも感じられた。
実際、この後の打ち合わせに御厨は参加しなかったし、
時々フォローはしているようだったが、進捗や仕様に立ち入ることはなかった。
片山は当初不満だったが、富田が精力的に前に出てくれたので、
問題になることはなく片山も御厨の助けは必要ないと思うようになっていった。
***
この物語はフィクションです。
登場する団体名、組織名、個人名は架空のものです。
実際に存在する団体名、組織名、個人名などとの一致があったとしても、
それは偶然に過ぎません。
***
関連図書(プレSEの活躍、国税庁の受注戦を描く)
「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
セブンアンドワイ
楽天ブックス

その他オンライン書店で。
*** (c) All copyrights of this contents reserved by KGR 2008 ***
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直ちに開札となった。
公式に伝えられたわけではないが、どうやら入札した企業は
結局日元アイシスだけだったようだ。
予定金額は当然ながら、発表されなかったが、
おそらく二千万円を少し上回る金額と思われたので、
日元アイシスの入札価格はそれを下回り、落札することが出来た。
片山は大いに喜んだ。
金額を自分が仕切ったことも満足感を増した。
御厨に報告をしようと思ったが、御厨は客先から直帰して戻ってこなかった。
御厨は翌日も客先直行になっていたので、片山はメールで落札を報告した。
翌日朝、片山がメールを開くと、御厨が夜メールを読んだらしく
返事が入っていた。
しかしそれは、よかったね、と言う意味の短い文で片山の感激振りとは違い、
随分と覚めたものだった。
片山は、最高裁への落札のお礼に御厨に同行して欲しいと思っていたが、
御厨はあっさりと断った。
御厨は別の用事があるし、あとは富田と宜しくやってよと言う感じだった。
富田や桜井を信頼していると言えば聞こえは良いが、
取れてしまえばもう良いやとも感じられた。
実際、この後の打ち合わせに御厨は参加しなかったし、
時々フォローはしているようだったが、進捗や仕様に立ち入ることはなかった。
片山は当初不満だったが、富田が精力的に前に出てくれたので、
問題になることはなく片山も御厨の助けは必要ないと思うようになっていった。
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この物語はフィクションです。
登場する団体名、組織名、個人名は架空のものです。
実際に存在する団体名、組織名、個人名などとの一致があったとしても、
それは偶然に過ぎません。
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関連図書(プレSEの活躍、国税庁の受注戦を描く)
「プレSE奔走す」 ISBN4-434-07543-8 1200円
セブンアンドワイ
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