ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

サマータイム、絶対反対。

2008-05-28 10:49:22 | Weblog
首相、サマータイムに前向き 「やってない日本が異例」(朝日新聞) - goo ニュース

サマータイム制度には、断固反対です。

反対理由
(1)労働強化になる可能性が高い。
  特に明るいうちに仕事を止めるのには抵抗が強いと思われる。
  早く始まった分、労働時間が長くなるだけ。
(2)産業界のエネルギー消費は減る可能性があるが、
  家庭のエネルギー消費は増えるのでトータルでのプラマイは微妙。
(3)時計、家電品、電子機器、プログラム等々、時間を持っているもの
  すべてを修正しなければならない。
  特にプログラムの更新は膨大なエネルギーと経費がかかり、
  さらには重大なシステムエラーの要因となりうる。
(4)サマータイムを実施している主要国は、日本よりも高緯度にあり、
  季節による日の出日の入りの変化が大きい。
(5)日本の風習、文化、風俗となじまない。

項番の2はご理解いただけると思います。
人間の活動時間が減るわけじゃないから消費エネルギー全体もそうは減らない。

項番3はこれはものすごい負荷と思いますね。
個人レベルでいえば、家にあるすべての時計と、時計を持っている家電品、
例えばテレビ、ラジオ、携帯、エアコン、電子レンジ、ビデオデッキ、
HDレコーダー、CD/DVDプレーヤー、PC、炊飯器、インターフォン、
そのほかにも時計を持っている家電品は多い。
およそ予約ができる機器は大体そうでしょう。

それからバカにならないのが企業のプログラム。
企業の内部プログラムも勤怠管理から始まって、
基幹システムの大半で時刻を管理しているでしょうから、
改造が必要です。

企業の内部プログラムなんか関係ない?
しえ、我々消費者に直接関係あるシステムもすごく多い。
しょっちゅう変更時にバグを起こしている銀行のシステムから始まって、
ありとあらゆる時刻によって動きが変わるプログラムは、すべて改造です。
すごい時間とお金がかかります。

タスポカード認識装置をたばこの自販機につける程度ではすみません
そうそう自販機も時間帯で停止したり稼働したりするものは変更ですね。

つづいて、項番1と4、5に関して事例を示しましょう。
夏至は大体6月21日ごろですが、6月21日として
東京の日の出4:25、日の入り18:60、大阪は4:45と19:14。 
朝5時にはもうすっかり明るくなっているでしょうか。
(那覇は5:37なのでまだ暗い)
これがサマータイムなら、日の出は東京で5時25分になるわけです。
(夏真っ盛りの8月1日なら、日の出は5時48分といった具合)

始業が9時だとすると、実時間の8時でも9時でも大差ないかもしれません。

一方、終業時、大体17時半としましょうか。
まだ明るいですね。
でも、1時間半くらいで家に着くころには薄暗くなってくるわけです。

それとも、うだうだやって、18時半とか19時頃から飲みに行こうとすると、
日も落ちて、今日もごくろうさんでした、カンパーイ、とやって、
飲んでるうちにだんだんと暗くなってきて、、、
ビアホールの提灯にも灯が入る、
花火大会のある20時ころにはもうすっかり暗い。
ディズニーランドの花火も20:30の夜空に輝く、
なんてのが日本の夏なわけです。

サマータイムだと、終業が今の夏の16:30。
まだ暑いし、うだる中満員電車で帰るのはつらい。
かといって、煌々と照りつける陽の下でビールの向きもしないしね。
結局1時間残業やってとか、になるわけです。

脱サラで自営になった人に聞いて話ですが、
もちろん自分の都合でその日の仕事を終えていいわけですが、
最初の年は明るいうちに家に帰ることに罪悪感を感じた、
と言ってました。

花火大会は、20時だと今の19時だからまだ明るい。
ディズニーランドの花火は21時か21時半にしないと冴えない。

結局1日の活動時間が1時間延びるだけです。
トータルで見れば、エネルギー消費も増えるかもしれない。

やってない国がおかしいと言うけど、
中南米、アジア、アフリカの諸国はやっていないところが多い。
低緯度地方でやっているのはエジプトくらい?
(詳しくは、Wikipediaのサマータイムの項参照ください)

韓国中国もやってないどころか、サマータイムをやめた国だし、
ASEAN各国もやってないでしょう。
諸外国と言っても欧米を向いた発言としか思えません。
あるいはサミットへ向けたパフォーマンス?

日本がかつてやっていたっていっても
自民党が忌み嫌う「アメリカに押しつけられたルール」だからじゃないの。
日本の都合でやったわけではないでしょう。
Wikipediaの夏時刻法の項

ともかく、わたしは夏時間絶対反対です。

メリットが全くないわけではないでしょうが、
個人生活へのデメリットが大きすぎる。

ここでこんなことを書いてもごまめの歯ぎしりだと言うことは分かっていますが、
個人で反対を表明するのは、政府にメールするか、ここに書くくらいしかない。

政府にメールしても多くの人に反対者がいることを知らしめることにはならない。

願わくば、サマータイム反対の人がリンクしたりTBしたりしてくれんことを。
またより多くの人がサマータイム反対に賛同いただけますように。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プレSE、「少額訴訟」 最... | トップ | 大相撲はエンターテイメントです »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事