フジTVで「小学生にもわかる円高」みたいなことをやってました。
円安と円高の説明、債務不履行(デフォルト)の説明。
うーん、ここまではよく判りました。
更に、円高と言うよりはドル安だ、と言うこともよく判りました。
そこで、なぜ日本は景気が悪いのにドル安=円高が止まらないかと言うと、
アメリカの方がもっと景気が悪いから、とは????
また、通貨供給量の話だと思いますが、これを回避するには
経済専門家の話として「市場に出回っているお金の量」を増やせばいい
とのことでした。
アメリカの通貨供給量はリーマンショック以来激増しているのに、
日本はほとんど変わっていない。
だから、円が「希少価値」があって値上がりしているそうです。
ホントか。
通貨供給量を増やすには、幾つかやり方がありますが、
例えばお札をバンバン増刷してもしょうがない。
お金が必要でなければ、つまり需要が無ければ使われないお金が貯まるだけ。
お金が必要となるようにするには、これまたいくつか方法があります。
政府が先陣を切って金を使いまくる。
公共事業をガンガンやるとか、なんとか手当をばらまくとか。
これまた借金が増えるばかりで、また乗数効果もない(乗数1にしかならない)
民間がお金を使いたくなるような政策、
エコポイント制度みたいな消費刺激策をとるとか、
投資減税みたいなことをやるなど、
まあいろいろ手はなくはないはずですが、
今の経済状況ではなかなかマインドが上がってきません。
さて、ニュースなどによれば、アメリカの債務上限引き上げ法案が可決して、
デフォルトは避けられましたが、まだ国債の格付け引き下げがありうるとして
「比較的安全な通貨である円」に人気が集中し、円高が続くそうです。
これだけ日本経済の低迷が続いているのに、
その上3月の大震災で経済が悪化し、復興需要も期待ほどではないうえ、
原発事故の影響であらゆる国内産品が負の影響を受けているのに、
何で円が「比較的安全」なんでしょう。
国債発行に関して言えば日本でも「特例公債発行法案」が危ういというのに。
*追記*
国債発行できず、米国より深刻…いらだつ民主(読売新聞) - goo ニュース
****
アメリカの債務残高がGDPを上回るかもしれないから大変だ、と言う人がいますが、
そんなもの日本の債務残高はとうの昔にGDPを上回っています。
債務残高の考え方(=計算方法)はいくつかあるようですが、
日本の長短借入金はGDP比180%を超えるという計算もあるようです。
あのギリシャですら120%くらいのはずです。
日本の国債はその95%が日本国内で保有されており、
海外分が1/3(だったかな)のギリシャとは一線を画すとの意見もありますが、
比率や絶対金額が違いすぎ。
到底安心できるとは思えません。
アメリカ国債の格付けが最上級から下げる可能性があるとされています。
そうすると、投資会社の中には最上級格付けの債権しか保有しないところがあり、
それらがアメリカ国債を手放すことでアメリカ国債が暴落するだろう、
また、国債の格下げで国債の利率が上がり、アメリカが利払いに困窮する、
だから
円が高くなると言うのですが本当でしょうか。
まずアメリカ国債がほんとに暴落すれば、すぐに一番困るのは
アメリカ国債を大量に抱えている日本や中国です。
日本の持つ総資産評価額がアメリカ国債の暴落に伴って激減してしまう。
とは言え国債は売らなきゃ評価額が下がっても損するわけではありません。
償還時には額面が保証されますけど、暴落した時点でのBSは悪化します。
また、最高格付けの債権しか保有しない投資会社は実際には少なく、
アメリカ国債が仮に格下げされても、損してまで投げ売りするかも不明ですし、
ホントに国債の価格がどこまで下がるかは微妙です。
通貨供給量を増やせば円安に動くというのはおそらく本当でしょう。
「おそらく」と書いたのは、
為替相場が国際金融学で習ったように動かないので、
金利や通貨供給量などがある一定の水準範囲から逸脱した場合、
原理原則に沿わない動きをしていると思えるから。
また、実際に為替を動かしているのは、実体経済よりも
機関投資家と言われる、よく判らないけどとにかく大量に金を持っていて、
使い道がなくて困っている人たちの動きによると思うから。
そんなわけで、アメリカがピンチ、ヨーロッパも危ないのは事実としても、
そこから「だったら日本だ」と言う動きに出るのは
日本の経済や政治をきちんと分析していないからだと思いますがいかがでしょうか。
仮にそういった部分が、現実としてある程度しょうがないにしても、
1ドル80円を切る状態は異常です。
いや個人的には1ドル100円でも高すぎると思っています。
現状は倍くらいの高い評価じゃないでしょうか。
円安と円高の説明、債務不履行(デフォルト)の説明。
うーん、ここまではよく判りました。
更に、円高と言うよりはドル安だ、と言うこともよく判りました。
そこで、なぜ日本は景気が悪いのにドル安=円高が止まらないかと言うと、
アメリカの方がもっと景気が悪いから、とは????
また、通貨供給量の話だと思いますが、これを回避するには
経済専門家の話として「市場に出回っているお金の量」を増やせばいい
とのことでした。
アメリカの通貨供給量はリーマンショック以来激増しているのに、
日本はほとんど変わっていない。
だから、円が「希少価値」があって値上がりしているそうです。
ホントか。
通貨供給量を増やすには、幾つかやり方がありますが、
例えばお札をバンバン増刷してもしょうがない。
お金が必要でなければ、つまり需要が無ければ使われないお金が貯まるだけ。
お金が必要となるようにするには、これまたいくつか方法があります。
政府が先陣を切って金を使いまくる。
公共事業をガンガンやるとか、なんとか手当をばらまくとか。
これまた借金が増えるばかりで、また乗数効果もない(乗数1にしかならない)
民間がお金を使いたくなるような政策、
エコポイント制度みたいな消費刺激策をとるとか、
投資減税みたいなことをやるなど、
まあいろいろ手はなくはないはずですが、
今の経済状況ではなかなかマインドが上がってきません。
さて、ニュースなどによれば、アメリカの債務上限引き上げ法案が可決して、
デフォルトは避けられましたが、まだ国債の格付け引き下げがありうるとして
「比較的安全な通貨である円」に人気が集中し、円高が続くそうです。
これだけ日本経済の低迷が続いているのに、
その上3月の大震災で経済が悪化し、復興需要も期待ほどではないうえ、
原発事故の影響であらゆる国内産品が負の影響を受けているのに、
何で円が「比較的安全」なんでしょう。
国債発行に関して言えば日本でも「特例公債発行法案」が危ういというのに。
*追記*
国債発行できず、米国より深刻…いらだつ民主(読売新聞) - goo ニュース
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アメリカの債務残高がGDPを上回るかもしれないから大変だ、と言う人がいますが、
そんなもの日本の債務残高はとうの昔にGDPを上回っています。
債務残高の考え方(=計算方法)はいくつかあるようですが、
日本の長短借入金はGDP比180%を超えるという計算もあるようです。
あのギリシャですら120%くらいのはずです。
日本の国債はその95%が日本国内で保有されており、
海外分が1/3(だったかな)のギリシャとは一線を画すとの意見もありますが、
比率や絶対金額が違いすぎ。
到底安心できるとは思えません。
アメリカ国債の格付けが最上級から下げる可能性があるとされています。
そうすると、投資会社の中には最上級格付けの債権しか保有しないところがあり、
それらがアメリカ国債を手放すことでアメリカ国債が暴落するだろう、
また、国債の格下げで国債の利率が上がり、アメリカが利払いに困窮する、
だから
円が高くなると言うのですが本当でしょうか。
まずアメリカ国債がほんとに暴落すれば、すぐに一番困るのは
アメリカ国債を大量に抱えている日本や中国です。
日本の持つ総資産評価額がアメリカ国債の暴落に伴って激減してしまう。
とは言え国債は売らなきゃ評価額が下がっても損するわけではありません。
償還時には額面が保証されますけど、暴落した時点でのBSは悪化します。
また、最高格付けの債権しか保有しない投資会社は実際には少なく、
アメリカ国債が仮に格下げされても、損してまで投げ売りするかも不明ですし、
ホントに国債の価格がどこまで下がるかは微妙です。
通貨供給量を増やせば円安に動くというのはおそらく本当でしょう。
「おそらく」と書いたのは、
為替相場が国際金融学で習ったように動かないので、
金利や通貨供給量などがある一定の水準範囲から逸脱した場合、
原理原則に沿わない動きをしていると思えるから。
また、実際に為替を動かしているのは、実体経済よりも
機関投資家と言われる、よく判らないけどとにかく大量に金を持っていて、
使い道がなくて困っている人たちの動きによると思うから。
そんなわけで、アメリカがピンチ、ヨーロッパも危ないのは事実としても、
そこから「だったら日本だ」と言う動きに出るのは
日本の経済や政治をきちんと分析していないからだと思いますがいかがでしょうか。
仮にそういった部分が、現実としてある程度しょうがないにしても、
1ドル80円を切る状態は異常です。
いや個人的には1ドル100円でも高すぎると思っています。
現状は倍くらいの高い評価じゃないでしょうか。
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