峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

印智気広告

2006年12月18日 14時15分56秒 | 自作品

昔はブログなんてなかったから、思いついた冗談や面白ネタがあると、実家に送り付けていました。
これはそのひとつ。
10年前に作ったみたいです。

三男の怪しげな (いや、普通に見れば普通の写真) を、このようなインチキ臭い言葉で飾りました。




その下の文章はインチキ体験談と団体名。


体験者から寄せられた喜びの声

☆ K先生の写真を見つめてからは信じられないほどのラッキーの連続でした。
渡ろうとしたとたん信号が青になったり、私の前を横切ろうとした黒猫がUターンして戻っていったり…。
(神奈川県 E・Hさん 27歳)

☆ 写真を見てから、私のまわりで何かが変化しています。先日も紙くずをうっかり落としたら、見ず知らずのおばさんが教えてくれました。
みんなが親切にしてくれるみたい! 
(群馬県 T・Oさん 19歳)

☆ ゆうべは まつたけごはん だった (埼玉県 K・○くん 7歳)

☆ おにいちゃんが おもちゃ かしてくれた (埼玉県 S・○くん 5歳)

☆ 1歳の息子が畳の上にジュースをこぼして遊んでいたが、
布団をたたんだ後だったので被害が少なかった。超ラッキー 
(埼玉県 M・○さん 37歳)


    -----------------------

度をルーツとする
恵と
のパワーを科学する
印智気協会



7歳と5歳と1歳の子どもを抱えて、暇だったワケがない…………。


あの頃この眼は若かった

2006年12月16日 14時01分47秒 | 自作品

これは、若い頃に作ったポケットティッシュケースです。
デザインはクロスステッチ刺繍の本に出ていたもの。
元はたしか、ピアノカバーか何かのためのデザインだったんだけど、
細かい目のクロスステッチ用の布地に刺繍したら、丁度このサイズになりました。

細かいっすよ~。 この刺繍。
前のユニコーンペガサスと同じ布地です。
いきなり老眼のキタ今日この頃、とてもじゃないが作る気がしません。

ティッシュペーパーを入れる部分は中に。
バラも本に出ていた図案のままです。



これはたしか、「眠れる森の美女」 のお話の一部で、この他にもあと二つ、別の図案のを作って人にあげました。

仕上がりは気に入ってるけど、所詮人様の作ったデザインの通りに刺しただけ。
稚拙な絵でもオリジナルの方が自己満足します。




ところでもうすぐクリスマス。
昨夜、三男を寝かせながら言いました。

私  「あのね、サンタさんはね、子どものためを思って来るのよ。
だから、今年はプレゼントを届けに来るんじゃなくて、ゲーム機を取り上げに来るの」


三男 「そんな


私  「サンタさん、きっとトナカイさんに こう言うわ。
(サンタの声で) ほっほう。 ゲーム機、食っちまいな」


三男 「俺、今年のクリスマスはゲーム機抱えて寝る


私  「(トナカイの声で) よう、抱えて離さないから、こいつの頭から食っちまってもいい?」


三男 「それでも渡さない


私  「(サンタの声で) 子ども食っちゃマズいわい。それより、耳の穴でも舐めてやんな。
(トナカイの声で) ふふん。べろべろ。 足の裏とヘソの穴も舐めてやろ。 べろべろ」


三男 「あ…ホントに涙出てきた…」




妹のために作った絵本 その6 (シリーズ最終回)

2006年12月05日 11時33分19秒 | 自作品
 
                        注 ・ この作品には、多少の毒が含まれております。

   ◆ もしも ◆

もしも音羽ちゃんが○○市(東京) の学校に転校したら…



こうなる。
 




もしも音羽ちゃんが埼玉県の私服の学校に転校したら…

 

こうなる。
 





もしも音羽ちゃんに好きな人ができたら…


こうやる。







もしも音羽ちゃんの背中に羽がはえたら…


夏は疲れる。







もしも音羽ちゃんが人魚になったら…



どうしよう?

 




もしも音羽ちゃんの大好物のえだ豆から えだ豆太郎がでてきちゃったら…



こうする。

 
 



もしも音羽ちゃんが えだ豆太郎の言葉を信じたら…

   

・・・・・・・・・・・・・

   




 先日、久しぶりにこれを読んだ妹は、読み終わってから こう言いました。
「ふふっ。 お姉ちゃんてさぁ、 私のこと嫌いだよね」 
なんでかなあ。 こんなに愛情あふれた絵本なのに。 ふふっ。

製作年月日は、1988年 1月。 妹の14歳の誕生日に贈りました。 ふふっ。



妹のために作った絵本 その5

2006年12月04日 17時20分40秒 | 自作品

   ◆ お姉ちゃん がさ ◆



ある夜のことです。
おとわちゃんは、突然泣き出しました。
おかあさんが、「どうしたの?」 と聞くと、おとわちゃんは昼間ころんですりむいた ひざ小僧を見ては、思い出して泣いていたのでした。
本当はちっとも痛くないのですけど、ちっぽけな傷は とてもたいへんなものに見えたのです。




おとわちゃんが あまり泣きやまないので、おかあさんは ついに怒りだしました。
「いいかげんに泣くの おやめなさい! そのくらいのことで!」
おかあさんは雷のように怒鳴ると、隣の部屋へいってしまいました。
おとわちゃんは、ますます激しく泣きました。




すると2階から お姉ちゃんが降りてきて、おとわちゃんを なぐさめました。
でも、おとわちゃんは まだ泣きやみません。
お姉ちゃんは、しばらく黙ってみていましたが、少しして おとわちゃんを だっこしようとしました。
すると おとわちゃんは、お姉ちゃんを ひじでつきとばして、もっともっと わんわん泣きました。

 


どのくらい泣いたでしょうか。
おとわちゃんが ふと目をあげてみると、お姉ちゃんは どこにもいませんでした。
そして かさが1本ころがっていました。
その かさは、少し太くて2つの ふさがついていて、まるでお姉ちゃんそっくりでした。
そうです! そのかさは、お姉ちゃんだったのです。
おとわちゃんが あんまり泣きやまないから、お姉ちゃんは悲しんで かさになってしまったのです。




次の朝、おとわちゃんが幼稚園に行こうとすると、雨が降りそうだったので赤いかさを持っていこうと思ったのですが、どうしてもみつかりませんでした。
あんまり探していると遅れてしまうので、おかあさんは、
「じゃ、ちょっと重いけど お姉ちゃんがさを もっていきなさい」
といいました。
おとわちゃんは、仕方ないので、かさになった お姉ちゃんをもっていきました。
門のところで お母さんが帰ろうとすると、おとわちゃんは、
「さびしいから帰っちゃいやー!」 って泣きだしました。
おかあさんが恐い顔をして (でも外なので、家で怒るときの半分くらいの恐い顔で) 「メッ!」 っていうと、おとわちゃんは ますます だだをこねて泣きました。




すると---
お姉ちゃんがさが、スーッともちあがって、おとわちゃんの頭をポカリッ! とたたいて、柄のところで おとわちゃんの腕をひっかけて、さっさと幼稚園の中へつれていきました。




さあ、それからの おとわちゃんは、さんざんです。
先生の見ていないうちに お友達にいたずらしようとすると、お姉ちゃんがさが トンとおとわちゃんの頭の上に乗り、パッと開くのです。
これでは いたずらもできません。
だだをこねて泣こうものなら たたかれるし、夜、なかなか寝ようとしないと、かさの先っぽで 目をつっつこうとします。
かさになったお姉ちゃんは、おとわちゃんにとって たいへんな疫病神です。





でも、いやなことばかりでは ありません。
雨の降る時、お姉ちゃんがさを さして歩いていると、疲れたなあって思うころ、ふわぁって飛んでくれるのです。
そして家まで運んでくれます。




晴れた日にも、姉ちゃんがさは 時々飛んでくれました。
かさに乗っかって ふわりふわりと雲の上を飛ぶのは、とてもゆかいでした。




姉ちゃんが かさになって、2週間が過ぎました。
かさになってからというもの、おとわちゃんは とてもいい子になりました。 そして空を飛ぶのは おとわちゃんにとっても、この上なく楽しいことでした。
でも、かさになったお姉ちゃんは、昔のように話してくれません。いつも黙ったままです。
おとわちゃんが泣いても やさしく慰めてくれません。 頭をたたくだけです。
昔のお姉ちゃんは、本を読んでくれました。
昔のお姉ちゃんは、お人形さんで遊んでくれました。
でも、今のお姉ちゃんは、ただの動くかさです。
お姉ちゃんだって かわいそうです。 2週間前かさになって以来、何も食べていないんですもの。
テレビも見なければ、おしゃべりだって しないんですもの。




おとわちゃんは月を見ながら かさのお姉ちゃんのことを考えると、悲しくなってきました。
空を飛べても、やっぱり昔の人間だった お姉ちゃんのほうがよかった。
そう考えると、涙がボロボロこぼれてきました。
  ああ かわいそうな お姉ちゃん
  おとわが泣いたばっかりに
  かさになってしまった お姉ちゃん
  何も言わない お姉ちゃん




ボロボロとこぼれた おとわちゃんの涙は、スーッと集まって 月にすいこまれていきました。
キラキラ キラキラ輝きながら、月に向かって流れていきました。
すると月が七色の光を放ち、お姉ちゃんがさを照らしました。




お姉ちゃんがさは七色の光に包まれ フッと消えたと思うと、そこには人間のお姉ちゃんが立っていました。
人間になったお姉ちゃんは、2週間ぶりに しゃべりました。
「おとわちゃん、ありがとう」
とても やさしい声でした。




おとわちゃんの流した、自分のためでない お姉ちゃんのための涙は、お姉ちゃんを かさから人間に戻しました。
それからのおとわちゃんは、ちょっと泣きたくなっても がまんするようになりました。
つまらないことで泣いてしまうと、本当に泣きたいとき、泣かなければならないときに 涙がかれてしまうと思ったからです。
涙は そういつも流してよいものではないと、気がついたからです。
さて、こうして おとわちゃんは、つよい よい子になっていき、もうすぐ立派な小学生です。




ところで、お姉ちゃんは…というと、
実は今でも かさのときの くせがぬけなくて、鼻の頭を押すと 手足をパッとひろげるんですって。
 
                        おわり





文章を直してしまいたい衝動に駆られましたが、これもそのままです。
いやいや、なんと申しましょうか。
個人的絵本ということで、今回も広い心でお読みください。

なお、これは裏表紙に製作年月日が記してありました。
1978年 8月13日 とのことで、私が19歳、妹が4歳のときでした。


妹のために作った絵本 その4

2006年12月01日 11時29分01秒 | 自作品
これは11月29日の午後2時44分に、ベランダから見上げた空に浮かんでた雲です。
指の跡か、もしくは深海魚みたい~と思って撮りました。



さてさて、好評の (←勝手に言ってる)、  妹への個人的絵本シリーズ第4弾。

◆ 勇者 レオラルド ◆


あるひ、おとわちゃんが にわであそんでいると、きらっと なにかが ひかりました。
おとわちゃんが、「なんだろう」 って ちかづくと、それは みどりいろに かがやく ペンダントでした。
それは それは きれいなペンダントで、まるで ほんもののエメラルドのようでした。





おとわちゃんは それを じぶんだけの たいせつな たからものに することに きめました。
そして いつも くびに かけていようと おもい、おかあさんと おつかいに いくときも、くびに かけていました。
おつかいで あるいていると、むこうのほうが さわがしいのに きがつきました。





いってみると、ビルがかじで、まどから ひが ふきでていました。
そして なんと 4かいの まどには、にげおくれた こどもが なきさわいでいました。
しょうぼうじどうしゃは まだ きません。
ビルからにげていく おおぜいのひとたちにも どうすることも できませんでした。





おとわちゃんは たすけをもとめて ないている こどもをみると、いてもたっても いられなくなって、じぶんでも わけがわからず、はしっていました。
そして おおきくジャンプすると、そこには おとわではなく、ライオンのような りっぱなにんげんが たっていました。
めは エメラルドいろに かがやき、かみは うつくしい きんいろです




そのライオンにんげん 《レオラルド》 は、ビルの4かいまで ピョーンと とぶと、
ぱっと まどに たどりつきました。
なかでは おとこのこが きぜつして たおれていました。
ひは、もう、すぐそこまで せまって きています。
「きみ、しっかりしたまえ!」
レオラルドは、おとこのこに ちかよりました。




でも、おとこのこは きがつかないので、レオラルドは せなかに おんぶして、4かいから いっきに とびおりました。
したで みていた ひとびとは、びっくりしました。
レオラルドは おとこのこを したにいたひとに よくたのむと、どこかへ かけだしていきました。




だれにも みられないように、レオラルドから おとわにもどると、おかあさんの こえがしました。
おかあさんは、おとわが きゅうに いなくなったので とてもしんぱいして さがしていたのです。
おとわは おかあさんの まえにいき、
「まいごに なっちゃったの」 と、うそを いってしまいました。
いまは これいじょう しんぱいを かけたくなかったのです。





よるになってから、おとわは どうしても、きょうの ふしぎで とてもすてきな できごとを だまっていられなくなって、ほんをよんでる さいちゅうの ねえちゃんに はなしてしまいました。
すると ねえちゃんは、
「ふーん。 おもしろい ゆめね」 といって、ほんから めを はなしませんでした。
おとわは ちょっぴり ふまんだけど、このことは じぶんだけの たいせつな たからものに することに きめました。
                      おわり




今夜は都会まで芝居見物に行く予定です。


昔々、妹のために作った絵本 その3

2006年11月30日 11時05分43秒 | 自作品


たぶん、これが一番最初に作った絵本です。
すなわち、「元・現役女子高生の作った絵本♪」 でぇ~す。  けっ。



◆ 朝士郎くん と ねこのボッチくん ◆



天気のよいある日、あさしろうくんは つまらないので、おうちで ほんを よんでいました。
そばには あさしろうくんと なかよしの ねこの ぼっち もいます。
ぼっちくんは つまらないので おおきなあくび。




しばらくたって ぼっちくんはいいました。
「ねえ、あさしろうくん。 きょうはこんなに いいてんきだよ。 おそとへ いこうよ。 ぼく、おもしろいこと できるんだよ」
あさしろうくんも おそとへ いくのは さんせいでした。
でも ぼっちくんは なにができるのか、あさしろうくんには わかりません。




そこで ふたりは そとへでました。
「ねえ、ぼっちくん。 きみ、なにをするの?」
「へへへ。 まあ、みていろよ。 あさしろうくん」
そういうと ぼっちくんは、おふろやさんの えんとつに のぼりはじめました。




「ぼっちくーん、へいきかい」
「まぁ みてろって。 それ」
ぼっちくんは てっぺんまで のぼったとおもったら、とびおりました。
さあ たいへん。




「きゃあっ、ぼっちくん、くるった!」
といって、あさしろうくんは めを とじました。
しばらくして めをあけてみますと、ぼっちくんは ゆうゆうと とんでました。
「おーい、あさしろうくーーん。 すごいだろう。 これ、ムササビとびって いうんだよぅ」
おそらは まっさおです。




「ぼっちくーーん、ぼくをのせてくれる?」
「えんとつに のぼれるかい?」
「のぼれるとも」
「じゃ、えんとつから とびのって」
あさしろうくんは、えんとつに のぼりはじめました。
おとわちゃんは、こんなことしちゃ だめですよ。
そして ぼっちくんに とびのりました。




ふたりは ゆうやけに そまるまで、とびまわってました。
ほーら、ゆうひの おばさんも にこにこ わらってます。






ちなみに、妹は男だったら 「朝士郎」 という名前になるところでした。



昔々、妹のために作った絵本 その2

2006年11月29日 11時06分33秒 | 自作品
◆ 音羽ちゃんとデージーちゃん ◆
(音羽の落書き付き)
(くどいようだけど、原文のまま)


ある日、音羽ちゃんが ねんねしていたら、庭の方でバサバサって音がしました。
音羽ちゃんが何かなって思って、おかあさんをおこさないように見に行ってみると、庭にいたのは音羽ちゃんくらいの女の子でした。
音羽ちゃんは、鬼でも泥棒でも鹿でもないのを知って、安心して庭に出ていきました。
「あなたはだあれ?」 音羽ちゃんは聞きました。





その女の子は、ぱっと音羽ちゃんの方を見て笑いました。
でも、何も言いません。
「何のご用かしら。 わたしにご用? みんな寝てるの」
女の子は、こっくりしました。
「遊びたいの? わたしと」
音羽ちゃんは、その女の子にいろいろ聞きます。 でも女の子はうなづくだけでした。
音羽ちゃんは、おかあさんに知らせた方がいいと思って、うちに入ろうとしました。





すると女の子は ものすごく悲しそうな顔をしたので、音羽ちゃんはうちに入るのをやめました。
「じゃあどうしたらいいの? 遊ぶの?」
女の子は またにっこり笑って こっくりしました。
「何して遊ぶ? あなたの名前はなんていうの?」
女の子はまだ黙っています。 それから女の子は少し考えて、畑の横に咲いている音羽ちゃんのデージーを指しました。
「あっ、デージーちゃんていうの? わたし音羽」





音羽ちゃんが、さて何をして遊ぼうかと思ってたら、デージーちゃんは ぱっと背中に隠してた羽をひろげて、自分の背中を指さし、おんぶするようなかっこうをしました。
そこで音羽ちゃんは何となくデージーちゃんの背中にのりました。
するとデージーちゃんはバサッバサッてはばたきだし、お空に浮かびました。
音羽ちゃんはうれしいやら、少しこわいやらでワォワォ遠吠えしました。





音羽ちゃんは、デージーちゃんの背中で夢を見ているような気持ちでした。
でも、つねったほっぺは いたかったので、本当だってわかりました。
「デージーちゃん、もうずいぶん飛んだわね。 ここはどこ?」
デージーちゃんは、相変わらず何もいいません。
でも下を見ると、クジラがいるので海だってことがわかりました。
あっ、たいへん。 明るくなってきています。
早く帰らないと、おかあさんが心配します。





「デージーちゃん、かえりましょう」
そういうと、デージーちゃんは またこっくりして、まわれ右をして帰り始めました。
おうちの庭につくと、おかあさんが心配そうな顔でうちからでてきました。
「音羽ー、音羽、どこーっ?」
「あ、おかあさん、ただいまー。 わたし、デージーちゃんの背中でクジラ見てきたの。この子がデージーちゃんよ」
おかあさんは、変な顔をしました。




「おともだちって、どこにいるの? 音羽ちゃん一人しかいないじゃない」
「えっ、うそだ。 だってここに…」
音羽ちゃんがうしろをふり返ってみると もうだれもいませんでした。
ただ、きれいなデージーが一本、満足そうに咲いていました。
「へんね。 こんなとこにデージーあったかしら」
音羽ちゃんにはもう、そんなおかあさんの声は耳に入りませんでした。
                         おわり





【言い訳】 たぶんこれ、高校生くらいのときに作ったものです。
      面白くないのは、真面目な高校生だったからです。

      

昔々、妹のために作った絵本 その1

2006年11月28日 10時12分39秒 | 自作品
本日よりしばらく、20年以上前 (もしかして一番古いのは、30年近く前?) に、妹のために描いた絵本を掲載します。
どうも私の描く絵本は、絵がヘタであるという以前に ベタだな~と思うので、そーいう いかにも 「絵本」 がお嫌いな方には、どうもすみません。
文章は、昔書いた通りに打ちました。 (「だから下手なの」 と言い訳してみる)


                 



◆ 音羽ちゃんと鬼ちゃん ◆



ある日 音羽ちゃんが庭で遊んでいると、鬼がやって来ていいました。
「音羽ちゃん、いっしょに遊んでよ」
音羽ちゃんは、鬼ってこわいって思ってたから、だまってました。
すると鬼は泣きだしていいました。




「音羽ちゃんも ぼくがきらいなんでしょ」
音羽ちゃんは、何となく鬼がかわいそうになったのでいいました。
「ううん。そうじゃないの。 鬼ちゃんは何して遊ぶのが好きかなぁって考えてたの」
鬼はにっこり笑いました。




「ぼくはね、星見たり、花見たりするのが好きなの。 きれいだもの。 音羽ちゃんちのお花、見せてもらいたいなあ」
音羽ちゃんは すっかり鬼が好きになったので、にっこり笑ってうなづきました。
「これがツツジ。 これがサルビアよ」
鬼は、うんうんって うなづいています。





「これがブルーデージー、これがデージー」
そのうち、うちから姉ちゃんがでてきて、びっくりして叫びました。
「あぶない、音羽。 鬼よ! 鬼よ!」
姉ちゃんはそういうと、バズーカ砲をもってきました。
音羽ちゃんはあわてて鬼の前に立ちました。
「ちがうのよ、姉。 いい鬼ちゃんなの!」






姉ちゃんは泣き出した鬼を見て、すまなそうに言いました。
「ごめんなさい。 まだ子どもの鬼ちゃんね。 音羽と遊んでくれたのね」
姉ちゃんはそういうと、音羽ちゃんと鬼のためにゼリーとホットケーキをつくってくれました。
ふたりは仲良く食べましたとさ。




(お客様へ・スケッチブックから剥がれたところや、破れたところを貼ったセロテープが茶色く変色してますが、人体に害はありません)


夢二の絵

2006年11月25日 13時20分23秒 | 自作品
昔々のことじゃった。
竹久夢二の本を読んでいた おとうは、ひとつの絵を指差して娘に言った。
「お峰よ。この絵を描いてくれんか」
「あいあーい」
娘のお峰は、おとうの頼みを快く引き受けて、色鉛筆を使って模写したのじゃった。

出来上がった絵を見て、おとうは言うた。
「どうもおまえが描くと、明るくなっちゃうなあ」
たしかに元絵はもっと暗かった。
しかし、おとうはその絵を額に入れて、しばらくは壁に飾ってくれていたのよ。

年月が過ぎ、おとうは亡くなり、家も人手に渡って無うなることになった。
お峰は片付けていて、この絵を見つけた。

一瞬、「古道具屋さんを試してみようよ…」 と、耳元で悪魔が囁いたけれども、
小心者のお峰は、額からはずして持ち帰ったとさ。
だって、ご丁寧にサインまで偽造してあったから。




もし古道具屋さんが騙されちゃったら、犯罪じゃもの。
くわばら くわばら。

自作油絵 ・ 紫陽花

2006年11月24日 15時16分56秒 | 自作品

この絵は昭和54年6月16日に、私が父のために描いたと、キャンバスの裏に書いてありました。
全然記憶にありません。
こんなもの描いたっけ。

妹の小学校時代の 「あなたを図書委員に任命します」 という任命書まで額に入れていた父なのに、これはキャンバスのままで紙袋に入れて放置されていました。
たしかに、つまんない絵だけどさっ。

でも、妹も 「私、他に自慢できることがなかったみたいだね。」 と嘆いていたので、額装するものは選ばなきゃ。



父に贈った龍の刺繍バッグ

2006年11月17日 11時02分14秒 | 自作品
平成9年12月11日、父の誕生日に贈った刺繍のバッグです。
これも気になっていたもので、今回出てきました。
「皆真斎」 というのは、父の雅号(?)です。

同時に、これを贈ったとき父がくれたお礼のファックスの原文も出てきました。

まごころのこもった てづくりの りゅうの
ししゅうのあるハンドバッグを ぐ(愚)
パピィへ たんじょうびの きねんに くださ
って ありがとう。 とてもうれしいよ。 ぼくは
きょうで76さいになったよ。 でも、ちかごろは
80をこえないと、テレビにでて、つまらぬしつ(質)
もんに こたえられなくても、ばかにされず、
わらいものに されるだけになるのは むずか
しいね。パピィは こどものころから、ひとより
おとっているように おもわれていて、ときどきばか
にされて ざんねんな おもいをしてきた。ほんとう
は ひとより すすみすぎていて、まわりのものにつう
じなかっただけだったのだ。それで はやく としを
とって、ものをしらなくても、よいようになりたかったの
だが、ちかごろは86さいぐらいにならないと、
テレビにだしてもらえないね。あと10ねん じゅみょう
を のばそうかな。そしたら また なにかおくれ。
              パピィの かいしんさい翁

              (改行も原文のまま)

広告の裏に、マジックで書かれたものです。
なんで平仮名なんだろう。
しかもなんで、パピィなんだろう。(もしかしたら、私が冗談で「パピィへ」と包装紙に書いたのかもしれない)


父はこの後、年が明けた1月半ばに自宅近くの駅で転倒して頭を打ち、
はっきり意識の戻らぬままに2月14日に76歳と2ヶ月余の生涯を閉じました。

本人も予測しなかった事故でした。
なのに、なぜ、「あと10ねん じゅみょうを のばそうかな」 なのでしょう。

事故の前日、雪が降りました。
父は妹に、積もった雪の前で写真を撮ってくれとせがんだそうです。
妹は、「寒いから嫌だ」 と言ったそうですが、頑強に撮ってくれ撮ってくれと、
父にしては珍しく言い張ったそうです。
その写真が遺影となりました。
葬儀屋さんも、「いいお写真ですね」 と言ってくれました。

どうも父の場合、潜在意識下において、自分の死期を決めていたのではないか……
今でもそう思えてなりません。

だって、わざわざ2月14日ですよ。命日が。
死んでからも毎年チョコレートを貰えるんですよ。
父は生前、貰ったチョコレートの数を、人数でなく個数で数えては
「今年は○個もらったーー
と、喜ぶような、こだわりの人でした。
(だから、小さくてもいいから たくさん入ってるチョコを欲しがった)




怪しい次男 ・ 幼児期編

2006年11月16日 12時37分55秒 | 自作品
↑ これは、10年前のハロウィンです。
英語教室に通っていた次男 (当時5歳) は、近くの米軍基地で行われるハロウィンに参加するため、仮装することになりました。
ハロウィンでの仮装といったら、やはり怪しくなくてはいけません。
そこで作ったのが、この衣装。 
左側にいる、ムササビです。 (右は同じ教室の子)
私の手作りです。<o( ̄^ ̄)o> エッヘン!!

当然、みんなに 「それはいったい何だ」 と、日本語でも英語でも聞かれるだろうということで、
ちゃんとムササビを英語でなんて言うかも教えました。
えーと、「空飛ぶリス」 みたいな言葉でした。(わたしゃ英語が苦手)

これ、なかなか工夫してあります。
幼児といったら、速やかにトイレに行けなくてはならないので、ツナギの着ぐるみではなく、上下別にしました。
手足に繋がる膜の部分は、チャックで取り外しが出来るようになっています。

我ながら上手に出来たと思うんで、実家からこの写真が出てきたついでに自慢させてください。


しかし、仮装にムササビを選んだのは次男ではなく私なので、幼児期の次男は
‘結果的に怪しくなっただけ’ と弁護しておきます。(親心)



クロスステッチ刺繍 ユニコーンペガサス

2006年10月25日 08時44分33秒 | 自作品
ティッシュケース作ろうと思って、刺繍だけして放置していた作品です。
母が取っておいてくれたけど、布にだいぶ染みが出来てしまいました。
外国で買った便箋の、ペガサスのイラストを元に刺繍しました。
たしか、イラストはただのペガサスだったけど、欲張りだから角まで付けました。

クロスステッチ刺繍の生地もいろいろあって、これは一番、目が細かい生地です。
ボールペンと比較すると、これくらい。↓






弁天バッグ (友情出演・トト)

2006年10月24日 08時43分11秒 | 自作品
トップ画像は、昔、妹に誕生日プレゼントとして贈ったバッグ。
私のデザインしたクロスステッチ刺繍です。
実家の片付けしてたら、物置状態の部屋から出てきました。
だーいじに、大事に取っておいてくれたのね。お蔭でキレイだわ。


絵の部分のアップ↓  妹の名前入りです。




昔はクロスステッチ刺繍に、はまっていたこともありましたっけ。


水彩画 ・ 妹 2

2006年10月23日 20時06分51秒 | 自作品
これも20代の頃に描きました。
「アホな妹が、ハワイかと思って浮かれてたら恐竜時代だった」
……という設定の絵です。


 妹部分のアップ


                     


先週、今週は 引越しする実家のために片付けに通ってます。
片道1時間半~2時間掛かるので、一日が短いこと短いこと。

それで、このところ他のブログやHPを徘徊する時間がありません。m(__)m
自分のブログも、夜のうちに下書きを書いて、朝出かける前に投稿したりして。
だから夜に子供がパソコン使ってたりするとアウト。

そこまでして、なぜプログ更新する?
それは、ネタがどんどんたまっているからです。
しかも私はあまり記憶力が良くないから、アップするのを忘れないうちにアップしたいです。

というわけで、今日もこんな時間に更新しちゃお。