赤いセーフティーランプが灯る暗室にて
プリント作業を学びました。
これまでは
ピンホールカメラで撮影したネガ画像の反転や
35mmフィルムのコンタクトプリントをおこないましたが
いずれも密着プリント。
今回は引伸機を使用してのプリントです。
引伸作業においては
フォーカシングスコープを用いてピントを確認します。
この時、銀の粒子を見る事となります。
フィルムからの写真は
粒子の密度により濃淡が生まれ
画像を形作ります。
随分と昔の話になりますが
初めて銀粒子を確認した時の感動を
はっきり覚えています。
写真画像を
マクロの視点で見る世界とミクロの視点での世界の
その差異に感動しました。
初めての引伸作業では
画像の内容より
銀粒子の存在に
心が揺さぶられた記憶が残っています。
デジタル写真での制作にはない
この体験
暗室作業の魅力のひとつです。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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