最後の写真講座です。
講座を締めくくるにあたり
様々な角度から
写真に関係する情報をお伝えしました。
お話した内容は
作品制作を続けるにあたり、どのような活動方法が考えられるか。
写真関係の美術館・ギャラリー情報。
国内外の写真を中心としたフェスティバル、アートフェアーの紹介。
などなど・・・。
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この日は
徳永写真美術研究所にとって
2012年度最終日でもあります。
授業後半は
研究所に関係するメンバーが加わり
年度末恒例の特別講座を開催しました。
ゲストの中居真理さんです。
中居さんは
写真と関わりを持ち始めた当初は
日常風景を撮影していましたが
次第に色と形に関心が集約され
写真を絵の具として扱う制作となったとの事。
そして
写真を複数並べる事で発生する
パターンの魅力を表現する作品が生み出されました。
パターン作りにおいては
街を「もよう」として見る視点で
街歩きをしながら
撮影した写真が素材となっています。
代表作となる
すみっこを撮影した作品は
タイルに写真を印刷することで
手触りOKの状態としています。
並べ方を鑑賞者が考える
インタラクティブな作品としても
成立させている点が特徴です。
また
すみっこの視点を体験するワークショップ
「ぺったんこにみる」
も
長年、様々な地域で開催されています。
地図に載らない情報を地図にして
新たな視点で地域の見つめる活動も
おこなっているそうです。
写真をコミュニケーションツールとして活用する
中居さんの姿勢そのものが
芸術行為といえます。
今回の特別講義では
私たちが目にする写真とは異なる
魅力に触れる事ができました。
<追記1>
過去に
徳永写真美術研究所の研究員が
中居さんを取材しています。
ぜび、あわせてご覧下さい。
●すみっこの楽しみ方1●
●すみっこの楽しみ方2●
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<追記2>
この日
中居さんは
みかんとチョコを持参。
このみかんとチョコは
単なるお土産ではありません。
中居さんにとっての
コミュニケーションツールであり
場を和ます意味で必要との事。
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<追記3>
講義の終盤に
前年度の特別講義のゲスト
桑島秀樹さんが駆けつけてくださいました。
桑島さんと中居さんは
懇意な間柄であることが判明し
驚きました。
桑島さんの取材記事
●父と写真と子と●
その他
中居・桑島・徳永、全員が共通する友人
ソウル在住の写真家・Kim insookさんも
2次会に駆けつけ
縁は大切、作家としてたくましく生きる、将来のビジョン・・・
そんな話題で盛り上がりました。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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