田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

木崎湖

2006-09-05 22:12:49 | その他
 木崎湖に行ってきた。と言われてすぐにピンと来る人もそれなりにいるだろうが、大半の人は「何処?その湖??」と思うのではなかろうか。
 場所は長野県の大都市松本からさらに北上して大町市を通過したすぐ先あたり。鉄道では大糸線の「信濃木崎」と言う駅が最寄り駅となる。大糸線は松本から中央本線と分岐する枝線の単線ローカル線で信濃木崎の2駅手前の信濃大町~松本間はそれなりに本数もあるが、信濃大町から先はぐっと本数が減って1~2時間に1本程度となる。信濃大町~信濃木崎の2駅で約4キロだから、なんとも歯がゆい距離感だ。有名な黒部ダムが程近く、立山連峰を越えたらもう富山県と行った位置関係になる。
 湖としてはどちらかと言うと小さい方で、諏訪湖の1/5程度の広さだろうか。ちょっと見には大きな農業用の溜池にも見える。最大水深は30メートルだが、南半分はそれほど深くない。湖の南の端っこに木崎湖温泉と地図に温泉マークがある。確かに温泉が沸いていて立ち寄り温泉入浴施設もあるが、いわゆる「温泉街」と言った風情はない。
 メインと言うかほとんどの客は木崎湖でブラックバスを釣る釣り客だ。それらを相手にした旅館が何件かあるようだが、既に閉まっている店も目立ち、「寂れゆく観光地」と言った印象が強い。もう少し北部の青木湖まで行けばスキー場も多いようだが、木崎湖周辺は他に目立った観光施設もなく、唯一湖畔の北側の山の山頂にパラグライダーの発進場がある程度なので、それこそ釣りをしない人が観光目的で訪れるような場所ではない。今回は田切に行くついでに、中央高速の岡谷JCTから長野線に入り2時弱の行程を遠回りしてわざわざ行ったわけである。
 最近ここを訪れる釣り人以外の客が多いのだと言う。僕は不勉強でまったく知らなかったのだが、3年程前に「おねがいティーチャー」と言うOVAが出たのだそうだ。その舞台になっているのがこの湖の周辺で、何でも監督の出身地なのだとか。そんな訳で背景にかなりリアルに書き込まれた湖周辺の施設が出てくる。ファンはそれらを実際に見るために、こんな田舎まで足を伸ばすのだ。