田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

青森・北海道旅行05

2010-08-18 20:50:00 | その他
 三厩の駅前からバスで龍飛崎方面に向かう。民家もまばらな海岸沿いの道を約30分の旅だが、途中で見た海水浴場は誰も泳いでいなかった。今回は時間の都合で見ることは出来ないが有名な「階段国道」があるらしい看板が見えた。
 終点龍飛崎の少し前が目的の「青函トンネル記念館」だ。周囲には民家も何もない荒涼とした場所に、大きな駐車場と記念館の建物だけがあった。

 駐車場から見える山肌にこの看板。長年の風雪でだいぶ痛んでいるが、この景色は幾度となくTVで見た。「青函トンネル本州方・地龍飛」と辛うじて読める。10文字目は何だろう?


 青函トンネル記念館の入り口。こちらもだいぶ外壁が痛んでいる。龍飛は風が強く気候が厳しいのだろう。


 記念館のマスコット「もっ君」と記念撮影。この、もっ君はここでしか買えないらしい。


 記念館には青函トンネルの工事の様子などを模型で紹介する資料展示エリアがあり、見学は有料だ。中は薄暗く、それ程広くはない。これはトンネル内の三線式スラブ軌道に新幹線と在来線の電気機関車が走っている様子の模型。新幹線の北海道乗り入れは開通当時からの夢だったのだろう。狭軌の在来線と標準軌の新幹線が同じ線路を走れるような設計が当初からなされていたのだ。もうすぐ実現しそうだが、でも、この型の新幹線は通らないだろうねぇ。


 展示エリアは大したこと無かったが、ここの目玉は展示ではない。ケーブルカーで海面下140メートルの青函トンネルまで降りて見学できる事だ。ケーブルカーで青函トンネルの工事用の坑道まで降りて、内部を案内付きで見学して、地上に戻ってくる45分ほどのツアーが用意されている。と言うかこのミニツアーでしか坑道には降りられない。


 今回海底駅の見学切符が取れなかったので、その代案として陸側から海底トンネルまで降りようというわけだ。でも、残念だがこのツアーでは海底駅には入れない。ケーブルカーの乗車駅で乗り込む。このケーブルカーは鉄道事業法で認可された正規の鉄道とのことで、日本鉄道全線全線完乗を目指すならぜひ乗っておかなければならないものなのだそうだ。


 急で暗い斜面を降りると海面下140メートルの体験坑道駅。別世界のように寒い。


 削岩機の操作体験?


 坑道内を結構長い距離ぐるっと歩いて回り、説明を聞く。海底駅までほんの数百メートルのところまで近づくのだが、そこで引き返した。なかなか得難い体験だったが、やはり海底駅に立てなかったのは心残りだ。団体客が優先の指定券販売システムってのは何とかならないのだろうか。