先日、確か3月8日か9日の新聞の埼玉県版に小さな記事が載っていました。
曰く鎌北湖で廃業したホテルで火災があった。というので、最初は例の廃ホテル山水荘の2棟残っている建物のうちどっちかがが燃えたのかと頭に浮かびましたが、廃業ホステルとあるので、奥の方にあるレイクビューホステルの方だと気が付きました。
気になっていたのですが、15日(土)にやっと見に行くことができました。
これがレイクビューホステルの建物です。火事騒ぎの前の姿でわずかに管理の手が入っている感じです。なにしろ、数年前に営業再開にあたって、従業員募集の広告が新聞の休日に入る折込広告に載っていたほどでしたから。
そして現在の姿です。新聞記事で燃えたのは2階とありますが、1階は倉庫なので、つまり階段を上がったホステルの入り口部分という事です。曇っていることもあり、何か物寂しい景色に感じます。
エントランスの屋根が燃えて変形しているし、横の窓は煤が付いています。2階の食堂であろう部屋では天井灯が点いていたり、換気の為か窓が開けられていたりしていましたので、電源は生きていたはずだし、管理の人が出入りしていたと思います。そこで火災原因は漏電も考えられているようです。ただ、この奥にあった廃旅館は放火で燃え落ちているし、先日訪れた時にも廃墟系のユーチューバーらしき集団が何やら暗躍していたし、どうなんだろうなぁ。捜査結果が公表されたらはっきりするでしょう。
さて、気になっていた現状は確認出来ましたが、これだけで帰るのも何だから、湖畔を散策しましょう。
風がなく湖面がべたなぎです。これが今回火事騒ぎのあったレイクビューホステルのさらに先に進んだ先にある廃ホテル山水荘です。左にあるボート乗り場と右の建物の間に、円筒形の宿泊棟があったようですが、それが放火で全焼しました。現在はここに至る道の入口で立ち入り禁止になり、放火について厳罰に処する旨の看板が出ています。でもネットには近年ここに立ち入った動画が多数出ていますね。
湖面が鏡のように平面で、写り込みが面白い景色を作り出しています。これは築堤の右の道を進んだ先にある廃業食堂のすぐ前の湖面に1羽だけいるスワンボート。
ダム築堤の脇にある排水口です。温かくなってきたからか、湖水が少し緑色になってきました。水温の上昇で藻が発生し始めているのでしょう。
ダムの築堤です。桜の古木が並んでいます。この上は車が1台通れる程度の巾の道があり、駐車場、そしてレークビューホステルに続いています。
築堤前にはスワンボートの集団が佇んでいますが、こいつらが使われているのを見た事はありません。
築堤の上は少し道幅が広いです。桜はまだ全く咲く気配がありません。つぼみも膨らんでいないし。
湖面が凪いでいるので、写り込みで面白い景色が見られました。
鎌北湖用水管理棟、凝った作りの建物です。
築堤横にある鎌北湖の銘板です。文字は武者小路実篤氏の描いたものです。
最後にもう一枚、管理棟に寄った写真です。かつて見た事がないほど平坦な湖面でした。たまに釣りの人に鮒がつれると、円形に波紋が広がって水面が乱れましたが、しばらく我慢するとまたこのように鏡に戻りました。まあ、あまり頻繁に釣れていなかったし。
関東の平野部では梅の盛りが過ぎて、早咲きの桜が満開を迎えています。ソメイヨシノの開花が今月末ごろの予想ですが、ここ鎌北湖ではまだこのような寒々しい景色が広がっていました。春はまだ少し先かな。
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