田切通信

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旅の食6

2006-02-15 22:14:06 | 飯田線の旅
名古屋名物の「きしめん」。うどんを平べったくのしたような形状を有する麺で、豊橋と豊川(駅の改札の外にある)の駅そば屋「壺屋」で、うどんやそばと共に販売されている。で、見た目通りただうどんを平たく潰したのかというと、どうやらそれだけではなさそうで、あのうどん特有のもちっとした食感は少なく、どちらかと言えば堅めでぽそっとしたような食感だと思う。
夜行のMLながらを豊橋で降りず、名古屋あたりまで行くと、少々の待ち時間でホーム上の駅そば屋で、本場(?)のきしめんを食べることができる。だいぶ以前に名古屋駅のホームで食べたカレーきしめんを食べたが実に旨かった。
 さて駅弁の壺屋は、「素」麺類の具として、普通の刻みネギだけでなく、刻み油揚げと刻みかまぼこをトッピングしてくれる豪気な会社だ。小市民な僕としてはそれだけでもう涙が溢れるほど感激してしまう。しかも結構朝早くから営業してくれるので、飯田線の始発(0600発)さえ旅行行程上パスすれば、あるいはできれば、朝からきしめんにありつける。

 ところで、関西方面(広い意味で大井川より西側と解釈)は刻みネギと言えば、いわゆる青ネギとか万能ネギとか呼ばれる細長くて根本から緑色のネギを使う。当然駅そば屋でのトッピングもこれだ。最近関東でもこの方が好まれる傾向があるように感じるが、しかし元来関東ではネギと言えば太くて上の方まで白い「根深ネギ」を刻んで使う。僕自身はどちらかというとこの白い根深ネギの方が好きだが、「○○は△△でなければならない!」と言った価値の決めつけは大嫌いなので、「まあ、何だっていいんじゃない、どうせサービスで只なんだから」と思っている。最近何かにつけ「こだわりは何ですか?」と問い質すのを耳にするが、そんなに何でも決めつけてたら、食に関することだけにしたって、新しい発見がなくなってしまうではないか。だいぶ前、水戸駅のホームの駅そば屋でそばを食べた時には、タマネギを薄く刻んだものがトッピングされていた。長ネギがなかったから苦肉の策でそうなったのか、あるいはこの地域では普段からそうなのか知らないが、これはこれで旨かった。こういった発見もあるから、旅は楽しいのだ。

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