プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

落語の世界の面白さを満喫できる「笑酔亭梅寿謎解噺」

2016-10-26 13:45:59 | 日記
まず、野球の話から。夕べの日本シリーズは、凄かった。私、黒田見たさにテレビ付けてましたが、とうとう最後まで、観てしまいました。大谷、やはり、持ってますね。ただ、9回で勝ちきれなかったのを、どう見るか? 延長になった時は、日ハムが勝っても、まだ流れは広島にあると見ましたが、結果的に、サイコーの勝ち方。分からなくなりました。
さて、本題。田中啓文著「笑酔亭梅寿謎解噺3 ハナシがはずむ!」です。上方落語界の重鎮·笑酔亭梅寿と、ひょんな事から梅寿に弟子入りすることになった鶏冠頭の星祭竜二青年の物語。竜二は、いま、内弟子として梅駆の名をもらい奮闘中。全5巻の第三弾です。このシリーズ、一話ごとに落語のタイトル付けています。これは、クドカンの「タイガー&ドラゴン」と同じ。また、主人公が、落語の事を何も知らないまま落語家になったのに、落語家としての才能に恵まれているという設定も似ています。
今回は、梅駆が、上方落語界の大名跡を継ぐ騒動に巻き込まれるという話が描かれています。取り上げられている落語は「動物園」「日和ちがい」「はてなの茶碗」など、全8話。やはり、どちらかと言えば、上方臭の強いものが選ばれています。梅寿は、どう見ても、亡くなった松鶴師匠。梅駆と大名跡を争う東京の噺家眼鏡家近視の師匠は、亡き家元と、モデルも、我々ファンにとっては、馴染み深い人ばかり。入門したばかりの噺家が、大名跡を継ぐなど、あり得ない設定もあるのですが、落語ファンとしては、その内幕も含め、楽しめる一冊になっています。

半世紀近く前を思い出す 元小結·羽黒岩の死

2016-10-25 11:10:16 | 日記
新聞読んでいたら、元小結・羽黒岩死去との記事がありました。70歳だったそうです。羽黒岩というより、戸田と言った方が分かりやすい。1969年春場所 横綱大鵬の連勝記録を止める殊勲の星を挙げた力士です。
この場所最大の焦点は、大鵬が、どこまで連勝記録を伸ばせるかでした。中盤から、段々調子を上げてくる横綱。波乱があるとすれば、前半戦。しかも、四つ相撲より押し相撲。この条件にピッタリだったのが、当時新進気鋭の押し相撲だった戸田。しかも、場所前、力量を図りに、横綱が出稽古に行った時、体調を崩していた戸田が、稽古休んでいたということもあり、両者は正真正銘の初対戦。
運命の一番。押し込まれた大鵬が、土俵際、逆転の叩きこみ。行司軍配は、大鵬。しかし、物言いがつき、行司差し違え。が、改めてビデオを見ると、戸田の足が、先に土俵の外へ。一昨日の日本シリーズではありませんが、この後、相撲界は、ビデオ判定を取り入れることになります。
勝負にタラレバはありませんが、あの時、大鵬が勝っていたら、どこまで連勝が伸びたのか。大鵬ファンとしては、考えずにいられません。

「菊花賞」勝ち馬は予想通りだが···そして日本シリーズ

2016-10-24 12:35:41 | 日記
「菊花賞」私が1着流ししたサトノダイヤモンドは、直線抜け出し、楽勝ムード。私の視線は、2、3着馬に集中。ウーン 駄目だった。今回は、ディーマジェスティが3着外す事もあるだろうと、割りと多めに流したつもりでしたが、福永レインボーラインには、印が回らなかった。またも、お馴染みの1 2 4着。困ったもんだ。なんかお祓いでもした方がいいのかしら。
気を取り直して、夜は日本シリーズ。一昨日、まさかの大谷で敗戦した日ハム。しかし、あれ重盗なのでしょうか。私には、ディレイドスチールに見えましたが。昨夜も、ビデオ判定で広島が勝ち越し。後は、完全に流れが広島へ。野球観なくなって久しいのですが、ビデオ判定ありなのですね。解説の大矢さんや、江本さんが言っていた通り、なんか審判の目より機械が優先されるのは、味気ない気もします。
ともあれ、広島連勝。私、別にどっち応援するわけでもないのですが、3戦目に先発予定の黒田投手には、頑張ってほしい。でも、そうなると、広島圧勝になってしまうか。

コメディかシリアスか 中井貴一・長澤まさみ「グッドモーニングショー」

2016-10-23 12:49:15 | 日記
宣伝文句によると「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一のオリジナル・コメディとあるんですが、映画観終わった感想は、コメディ路線で行きたかったのか、シリアスなものを作りたかったのか 今一つ判然としなかった。予告編とかを観た限りでは、あの欽ちゃんを師と仰ぐ君塚作品だけに、完全なコメディだと思って期待していたのですが、ちょっと予想外でした。
出だしは、完璧にコメディ路線。朝、早朝番組に合わせ、自宅を出る澄田キャスター(中井)のもとへサブキャスターを務める小川圭子アナ(長澤)からTELが。出てみると「今日の生放送中に、2人の関係を発表します」という爆弾宣言。きょとんとする澄田。実は、これ圭子のまったくの思い込み。ただ優しくされたのを勘違いしただけ。このあたりは長澤のぶっ飛びぶりもあって、面白い。そうこうしているうちに、本番スタート。隙あらば発表しようとする圭子と必死に防戦する澄田のやりとりも面白い。そこへ入ってきた「猟銃持った男が喫茶店に、居合わせた客や従業員を人質に立てこもり」というニュース。犯人・西谷(濱田岳)の要求は「澄田を連れてこい」実は、澄田がキャスターを務める「グッドモーニングショー」打ち切りの危機に瀕しています。一発逆転のチャンスとばかり、澄田は自ら現場へ。この間 バラエティ班と報道班のいがみ合いなどもあり、さすが現場に精通している君塚脚本らしく面白かった。このまま行ってくうれれば・・・と思ったのですが。
澄田が事件現場に到着。念願のメインとなった圭子。意外と仕切り上手で、有能なところを見せます。このあたりも快調。一方、事件現場。西谷が、なぜ事件を起こしたのか。なぜ、澄田を指名したのか。ここで、いきなりウエットになったり、また説得力に欠けていたり、私は、入り込めませんでした。また、プロデューサー(時任三郎)が苦渋の決断をするシーンがあるのですが、これが、ギャグとしか思えない理由。これを、「テレビマンの意地」とか「矜持」とか真顔で言われても、ちょっとね・・・
私は、大好きな長澤まさみが奮闘していたので満足ですが、脚本的には、もう少し面白くしてほしかった気がします。

これぞ主役!松本幸四郎IN忠臣蔵

2016-10-22 13:29:41 | 日記
国立劇場では、50周年記念公演として、今月から12月まで3か月連続で「仮名手本忠臣蔵」を上演中。前回、この企画が行われたのは30年前とのこと。と、次回は・・・アラカンの私は、まずこの世にいない。そんなわけで、3か月通しで観ることを決意!まず、ひと月目です。なにしろ初体験なので、ネットで上演時間調べると、11時開演。私、3時には終わるだろうと踏んでいたのですが、なんと終演4時15分予定。軽い眩暈を覚えました。5時間超。アラカンにしては落ち着きのない私に耐えられるかどうか・・・意を決して劇場へ。
開演10分前 口上人形が配役を発表します。これも、通し狂言ならではのご趣向。古式にのっとったもののようです。「飲食しながら、ゆっくりご覧ください」のようなことを、人形が言います。これが、後から禍根を招くようなことになろうとは・・・
今回は、大序から4段目まで。メインは、もちろん判官の切腹。ここで、私、改めて気づきました。今回の忠臣蔵 もちろん、主役は、大星由良之助を演じる松本幸四郎。が、由良之助 判官(梅玉)切腹の場まで出てこない。開演から4時間近く、主役が出てこないとは・・・これも、各段に見せ場がある忠臣蔵ならではということなのでしょうか? 「松の間刃傷の場」など、盛り上がって、いよいよ「判官切腹の場」お馴染みの「力弥 力弥 由良之助は?」「いまだ参上つかまつりませぬ」という場面。私の隣からガサゴソと音が・・・なんと隣の母子連れがチョコレート食べる暴挙。そりゃ、口上人形はそう言ったけど、逆に言えば、この場は「通さん場」と言って、飲食禁止の場。思わず、睨みつけてしまいましたが、まったく意に介する様子なし。マナーの悪さここに極まれりという感じです。
それはともかく、ようやく満を持して登場した由良之助。幸四郎丈のセリフ回しが、また心地いい。最後の「城明渡しの場」まで、貫録の演技でした。5時間超の観劇。さすがに疲れましたが、心地よい疲れでもありました。