腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



先日、パネライの腕時計のブレスのクラスプ(バックル)部分がすぐに外れてしまうという修理を持ってこられたお客様がいました。

クラスプが歪みなどで外れやすくなってしまう場合が結構あるので、少々お時間をいただき、時計をジックリと見てみました。

クラスプの一部が欠けていて、クラスプ一式交換しか修理の方法がなさそうでした。



!?

おやおや?何だか妙な手触り。

しかし細部はしっかり作られている。

が、所々雑な仕上げ..

どっちか解らん!

時計はこれ↓
 ルミノールクロノ デイライト Ref.PAM00236 定価102万9000円

100万オーバーの時計がこんな雑な仕上げする?

パネライだから考えられないこともない...

こんなヒヨヒヨなクラスプ?

実物のSSブレス触ったこと無いから解らん...

クロノグラフは?

キチンと作動する...


う~ん、どっち?

悩んでいると、お客様が戻ってこられた。
クラスプを一式交換するしか直らない旨を説明すると、いともアッサリと

「あぁ、これ、友達が中国やったか韓国行ったときのお土産に貰ってん」


なんと!

やはりコピー品か!

かなり良く出来てます。

こりゃ解らんわ。


結局、お客様は革バンドを購入されて、革ベルトに付け替えて持って帰られました。


恐るべしコピー技術。
と関心している場合ではない。

このブログでも何度も訴えておりますが、決してコピー品は買わないでください。
その購入したお金が犯罪組織の資金源になっているんです。
知らない間に犯罪者の片棒を担いでいることになります。
皆さんが購入したコピー品のお金で、悪の元締めの親分が本物のブランド時計をバカバカ買って、高級ホテルのスィートで美女をはべらかしてベルーガのキャビアをバクバク食べて高級シャンパンをグビグビ飲んでいるんです!(店主の妄想ですが)
それでええの?

コピー品を作ってる側にも一言言いたい!

その技術を生かせば普通にエエ仕事できますがな!


ベルーガのキャビアを食べたことがない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
美味いの? いくらとか数の子みたいな感じでしょ...あれ?違う?

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