腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



関西の桜はまだ残っているのでしょうか?

お花見の宴会も恐らく今日がラストになるのでは...

桜吹雪の下でのBBQもオツなもんです。


今朝はいつもよりちょっとだけ早く起きてマスターズの3日目を観ました。

松山君、首位のJ・スピースに2打差の3位タイの好位置につけました。

こりゃ明日はもっと早起きしないといけないな。

優勝が決まる瞬間のパットはビリビリに痺れるんだろうなぁ~。



新学期になり、新しい生活が始まっている方も多いと思います。

新入学や新社会人になってお祝いに腕時計を貰ったりすることもあろうかと思います。

学生さんなんかだとカシオのG-ショックや、OLさんだとシチズンのクロスシー、SEIKOのルキアなんかが定番かと。

なになに?
エスメスやカルティエがいい?

まだ早いんじゃないの~?

自分の給料で買えるまで我慢しなさい。


で、自分で買った腕時計なら店頭で使い方を教えて貰えるので問題はないのだが、頂き物だとわざわざ取扱説明書まで見ないってパターンが多いと思います。

気を付けていただきたいのがソーラーウォッチの扱い方。

カシオなら“タフソーラー”、シチズンなら“エコドライブ”、セイコーならずばり“ソーラー”と文字盤か裏蓋のどこかに書いてあります。


貰ったまま箱の中に入れっ放しにしていて、「そう言えば腕時計貰ったな」と久々に出してみたら電池切れ状態。
電池交換に行ったら「これはソーラーウォッチですね。光に当ててもだめですか?充電池が原因か内部機械の故障か判断できませんのでお預かりになります」と言われる始末。

殆どのソーラーウォッチは文字盤部分がソーラーパネルになっていて、文字盤から光を吸収して内部の充電池に充電する。

箱や引き出し、カバン、ポケットの中など暗い所に長期間放置しておくと充電池から完全に放電しきってしまい、いざ充電しようとしても充電しにくくなります。

折角のソーラーウォッチ。
きちんと定期的に充電していれば10年くらいは平気で持つ。

うちの場合、充電池交換なら4000円、もし修理となると15000円~20000円くらいは見てもらっている。(税別)
(モデルにもよるし、内部機械の状態にもよりますのでそれ以上かかる場合ももちろんあります)

今すぐ箱から出して文字盤のソーラーパネル部分を光に当てて充電してください。

ソーラーだからと言って、ずっと太陽に向ける必要はありません。
お部屋の明るさでしっかり充電します。


単に電池切れだと思って持って来られて、充電池交換に4000円かかると言われ諦めて帰るお客様も少なくないのが現状。

もったいないです。

放ったらかしにするのは全然問題ないんです。
但し、暗い所に放ったらかしにするのがご法度。
明るい所に文字盤を上にして放ったらかしにしておいてくださいませ。

いや、放ったらかしにせず、時々使ってあげて。


では、修理品のご紹介。
こちら↓
オメガ シーマスター 自動巻き

大阪府守口市在住のN様所有。
分解掃除、リュウズ交換、巻き真交換、風防(プラ)交換、筒車交換、パッキン交換、防水検査(日常)を行いました。

シンプルな中3針のSS自動巻き紳士用のシーマスターです。
アップライトのバーインデックス、ドーフィンハンドがアンティークの風合いを醸し出しています。
文字盤に経年劣化の日焼けが出ていますが、これはこれで良い味。
N様大事にお使いくださいませ。


社会人になるにあたり、最初に自分で買った腕時計はFOBELという1万円くらいのシンプルなビジネスウォッチだった腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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