今回の企画展は山崎種二さんが愛した、と言われる川合玉堂さんの個展。
こちら山種美術館には71点の彼の作品が収蔵されているそうで、まあどんだけ、とも思いますが、ファッションでも車でも「次はこんなパターン」とか考え始めると、お金が許せば手を広げちゃうパターン、なのかも知れません。
後半部で玉堂さんに繋がる作家の作品も出てくるということでの広尾。
日曜でも閉館前の午後遅く、密も避けられ、駐車ブロックも確保でき👊✌️
冒頭がこちらでよく見る田植え風景から始まり、
玉堂さんの精緻な南画に端を発しながら、絵の何処かに人々の生活の感じられる、そんな風景画が続くのですが…
約60点出展というそれら、パターンが木樵にしろ、農民にしろ朝晩の家路との行き来とか、川漁師や渡し船など木舟をモチーフにした作品などがずらっと並んじゃうんです💦
作品の大きさも20号位か揃っていて、次第にデジャブ感が…
80代に入ってから筆致に荒さが出てくる、まあやむを得ないのでしょうが、も目に付き、楽しみつつもやや残念感を持ちました。
(写真は撮影許可の玉堂さん2作品)さて、そんな中改めて考えた、というか気が付いていなかったのが玉堂さん(1873〜1957)が日本の美術シーンでどの辺を生きられた方なのか、という点。
展示後半で彼と横山大観、そしてもう1人が竹内栖鳳(1864〜1942)及び川端龍子(2組)での山種企画による松竹梅の共演が3組出て来て、
横山大観(1868〜1958]とほぼ同世代、大観の方が長生き‼️
川端龍子(1885〜1966)は10歳以上年下、ただし展示されていた2組の作品、龍子は梅と竹、は切り込み方も斬新で圧勝👏でした。
鏑木清方(1878〜1972)は玉堂さんの訃報に接して「日本の風景が失われた」と語ったそうですが、彼の方がずっと年上と思っていた…
橋本雅邦(1835〜1908)さんが師匠だったのが更に驚き。同世代かと思っていましたが、雅邦さんは江戸時代のお生まれ。
その2作品が今回の白眉と見ました💣
さてそれにしても手を動かしているからか、画家の方は長生きが多いと思った今回、入場料は1,300円。これが200円割引となって、ぐるっとパス効果は計17,750円となりました。
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