田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

日本語・料理用語の難

2011-12-31 19:53:52 | 田園ものがたり
ある日の予約 -- 某旅行業者さんからでした。
           ( 以前のブログでも話題にしましたが )
『 鉢盛り 』 で出してくれと云う依頼でした。
和食で云う鉢盛とは、例えば、正月用鉢盛りと称して売ってありますよネ。
エビフライとか唐揚げとか海苔巻き ・・・ 色々取り合わせた鉢。

        

或いは地方色では、皿鉢料理とかで、オールインワンの鉢盛りです。
当然、ヒゲもソウ思ってました。

鉢盛り形式は日頃提供しないので、お断りしたのですが ・・・
どうしてもと頼まれたので、苦心しながら仕上げました。
しばらくして、幹事から、 「 後は、何が出るの? 」 と質問です。
ヒゲ達は、青ざめました。
幹事の言う所の鉢盛りとは、盛り鉢の事だったのです。
ほら、中華料理でおなじみの ・・・
 
       

揚げ物 ・ 煮物 等を数人分ずつ一盛りにするのが、鉢盛りだったのです。
しかし、今更、もうどうしようもありません。
ひたすら謝るしか ・・・ 。
解釈の違いの難しさが、身に染みた一瞬でした。

其れからだいぶ経った、2000年代の田園の熊本郷土料理メニュー。
  『  天草大王 もも塩焼き   800円  』
天草大王と云う鳥のもも肉を、ひと口サイズに切り出し、ソレを五切れ塩焼きにして
供する物でした。
“ もも ” は、味にコクがあって旨い部位です。
                              
ある日、建○社の部長が叫びました。 「 コルは、何や? 」 (怒)
天草大王のもも塩焼きを見た瞬間の事です。
どうやら、自身のイメージとは違う物だったのでしょう。
“ もも ” と聞いて、豪華な骨付き一本の “ もも焼き ” と
解釈なさった様でした。
                  
熊本では、昔、時雨と云う店で、一本物の鶏もも焼きを出してた時も有りましたし。
そんなほろ苦い事もあったM田さん。
この月、ヒゲ夫婦で、お通夜に赴く事になってしまったのでした。
店への貢献度一杯のお客さんでした。 ヒゲよりお先とは ・・・
思い出せば、 『 9.11 』 の第一報を店に届けれくれたのが、M田さんでした。
  「 息子は、まだニューヨークにおっとだろう? 大ごとになっとる! 」


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