田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

カストロ往く

2016-12-25 16:34:24 | ヒゲの毒舌
ヒゲがまだ小学生の頃、“ 黒い雨 ”と云う言葉がありました。
どこかで、核実験が行われます。   
翌日の登校日、雨が降ったら大変でした。
その頃、まことしやかに或るウワサが、城東小学校に流れていたからです。
『 黒い雨に髪が濡れると抜け落ちる ・・・ 』
             
その頃在った、“お岩さん” のワンシーンが思い出され、ヒッエーと震え上がります。
『 そんな事を繰り返すと、若くして頭がハゲるぞ。つるっぱげに! 』
ハゲ頭と云う言葉が、小学生に恐怖を煽り立てます。
だからヒゲは、傘を深々しくかぶり、放射能雨に用心しながら学校へ行きました。
             
そんなある日、小学生ヒゲは新聞で妙な活字を見付けました。
【 臨検 】 と 【 海上封鎖 】 です。
こんなむつかしい語彙を、国語は万年最下位(!)の小学生に、分かるはずはないのですが。
軍事専門雑誌 “ 丸 ” を愛読していたヒゲには、ピンときました。
これって ・・・
例えば、ヤクザが三人、通りを歩いています。
そして、連中の前に立ちはだかり、こう言います。
「 おう、兄さん方! ポケットに隠してる物、全部見せて貰おうか。怪我をしない内に。 」
要するに、ケンカを売っている訳です。
そんな恐ろしい事が、どうやら地球の裏側で行われているみたいです。

ヤクザは、ソ連船籍。  インネン係は、米国海軍。
のっぴきならない情勢、いつドスが抜かれてもおかしくありません。
普段、勉強もしないくせに、ヒゲ達は厭勉ムードに落ち込みます。
もう、どうせ勉強しても、直ぐにソ連の水爆で焼き殺されるンだ。
諦めが漂う中、ソ連のヤクザは踵を返して世界戦争は回避されました。

ヒゲ小学生は、この機会に騒乱の元となったキューバと云う国を勉強しました。
すると、米国が援助している政権が気に入らないと、キューバ革命が起きたらしい。
米国系の企業を国有化して没収すると云う暴挙を起こしたのが、革命の指導者カストロだと。
そして、この極悪人が組んだ相手がソ連のニキータ!
なるほど見えてきた。
その革命の同志がチェ・ゲバラで、後の日本の学生運動で、革命の戦士として人気者に。
当の独裁者カストロは、粛清を繰り返しながら、長期政権を維持。
2016年の今年、世を去った。
核戦争の元凶をつくった歴史の証人が、また居なくなってしまった。
そして今、陽気なカリビアンは、長~く社会主義を強いてきた独裁者を
どう評価してるのだろうか。
                      
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