田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲ夫婦は、排除主義者?

2018-11-06 11:30:34 | 田園ものがたり
70年代後半、栄通りの旧・田園。
賑やかな通りに面した入口(玄関)には、自動ドアが設置されていて、
いかにも客が入り易い構造になっていました。
一応、ドアのガラス戸は黒で、中は見えないものでしたが。
なるほど、ネオンチカチカの夜の通りでは、無意味なものでしょう。
通りすがりの飛び込み客も、キャッチ出来る訳です。
よく考えてある!
しかし、そんなイージーな考えは、やがて吹っ飛びます。

  
       ≪ 玄関に向かって左。子供の七五三時にスタッフ達と ≫

  
       ≪ 右側。ショーウインドゥには、田酒が見える。 ≫

通りを徘徊する酔っぱらいが、「 つい?、もう一杯 」 と、金も持たず(!)に
入って来るのです。
なんたって、イージーウェルカム雰囲気の入り口ですから。
無銭飲食やヤクザには、こんなありがたい店はありません。

そして、或る日、とうとうヤクザさんが二階の座敷に陣取ります。
やがて従業員から、部屋のお客さんがママさんを呼んでますと。
しょうがない、あけみママが訪ねると、クレームです。
“いちゃもん”に近い言いがかりです。
ヤクザには、定石通りの手口。
手下のチンピラが、ママに近づいて耳打ちします。 「 親分に謝れ! 」と。
店に落ち度がないのに、あけみママが謝る理由はありません。
すると、再び手下が近づきます。
  「 お前! まだ分からんのかぁ。 (怒)
     こういう時は、黙って謝るのが筋や。
      ほんだら、親分かて気分直さすハズやで。 」

同席していた何度が見かけた方が、ママにアドバイスします。
  「 お酌して、盃をもらうと、おさまるよ。 」

これも拒否するママ。 
こうして、土下座まがいな事を強要されるのですが、ママが受け入れる事はありませんでした。
やがてヤクザは帰り、ママちゃんは、ガチガチになった肩をほぐします。

このヤクザ事件と酔っぱらい無銭飲食が、後の新・田園設計のコンセプトのひとつになります。
どうやったら、こういうお呼びでない客の入店を阻止出来るのか?
飛び込み客を拾うのに適した構えには、マイナス面もあるんです。
じゃぁ、どうしたらよいのか ・・・・・

    ≪ カァちゃん談 ≫
  栄通りの店の雰囲気は、好きでした。
  質の良い材木をふんだんに使ってあり、囲炉裏には自在鉤に茶釜が掛かっていました。
  写真がないのが残念です。
  少しでもイメージが湧けばと思い、懐かしい(私にとって)写真を載せます。

          
   ≪ 玄関を入って直ぐの所。前・写真の一年前の七五三時、ヒゲの母親と。 ≫ 

     
          ≪ お宮参り後、食事する娘。1階の小上がり席。 ≫

           
                 ≪ 1階のカウンター席 ≫


          人気ブログランキングへ 
     http://blog.with2.net/link.php?1046790  
              ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする