田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

緊急事態⑤〜亡霊アゲン

2021-01-17 19:50:03 | 2人3脚チンタラ道中
12/21(月) いつもの病院の先生に電話を入れる。
状況を話して、対応策を指示してもらうつもりです。
症状を聞いた先生は、先ずは整形外科受診を勧められた。
複雑な既往症を説明するのが厄介だと、カァちゃんが先生に甘えると、
手紙を書いてあげましょうと嬉しい言葉が。
その紹介状を持ったヒゲ夫婦は、歩いて20分位の整形外科病院に向かう。
福祉タクシーの手配をするのも面倒だと、この寒空の下をトコトコと
電動アシスト車椅子を押して行くカァちゃん。
行き交う人がほとんどない通りを進み、やっと病院に辿り着いた。

初診の病院では、病歴の複雑なヒゲの受付を済ませるのが大変だ。
慣れたカァちゃんは、複雑な服薬を表記する代りに、薬の処方箋のコピーを持参。
やっと、診察が始まった。
動けない体をあちこち動かして、脚気の検査みたいなポンポンまでします。
             
ヒゲを抱きかかえた看護婦さんが言います。
 「 お腹がゴロゴロしてますネ! 」
そう、ヒゲの腹の中は、玉砂利を敷いたような状態で気味悪い。
やがて、ドクターがにっこりして、説明を始めます。
「 貴方は、骨折はしてないようですよ。
  “ 脳梗塞 ” の疑いが大きいでしょうね!?
  診断結果を書きますから、医療センターの先生で受診して下さい。 」
           
出たあ〜〜!?
又しても、この “ 脳こうそく ” なる昔の亡霊が、ゾンビみたいに復活したのだ!
忘れかけていた悪夢が再び!!

2012年の圧迫骨折時、痛みの原因は不明でした。
その時、国立のドクターが発したのが、 「 “脳こうそく”の可能性もありか? 」
しかし、その 『 可能性 』 という語彙は、何故か消えてしまいます。
そうして、まるで伝言ゲームみたいに “ 脳梗塞 ” の言葉が次から次へと伝わり、
最後には書面を通じて、病歴として記載されてしまったのです。

圧迫骨折が判明して、国立から転院したS村病院。
そこでのドクターやリハビリスタッフの挨拶も、決まってました。
  「 脳こうそくは大変でしたネ!  」
ヒゲは理路整然と否定しますが、皆んな鼻で笑います。
「 だって、申し送りには、そう書いてありますヨ! 」
患者の言葉より、書類の文言を信じる日本人的な反応にはウンザリです。

ムカついたヒゲは、腹の中で叫びました。
「 馬鹿やろう! 
  俺の脳は何にも拘束されない(ノー拘束)の、高速回転する頭脳やで。
  申し送りは、脳梗塞じゃあなくて、脳高速と書き直しやがれ! 」

体良く追い出されたヒゲ夫婦は、寒風吹き荒む中、来た道を戻るしかありませんでした。

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