5時になると、ベンガラ色のカウンターを拭きあげ、テーブルマットをセットします。
夏場なら巻き簀風に、冬のしつらいは塗り物の半月板になります。

さて、このベンガラ色と云う珍しいカラー。
実は、先達者が居ました。
当時の専門誌に掲載されていた、東京・新宿の “銘酒割烹松島” さんです。
ここの店舗デザインを、参考(?)にさせて頂きました。
今風な用語では、パクったと云う訳ですね。(笑)
掲載写真の中で、一升瓶の日本酒を冷やすリーチイン冷蔵庫と、その冷蔵庫からの
蛍光が鮮やかにベンガラカウンターを照らす光景に、ヒゲは魅かれたのです。

所で、テレ朝の人気ドラマ❛相棒❜に、寺脇さんが出戻り(失礼)出演らしい。
右京さん達がくつろぐ小料理屋が、よく登場します。
で、カウンター内に立つ女将さん役が問題。
女優さんの身長によっては、右京さん達を見下ろすカメラ・アングルに。
田園のカウンター内側は、客席より約20㎝程下げた防水加工のコンクリート面。
その上に、4㎝ほどの木製すのこを敷きました。
これで、背の高いヒゲも低くなって、客の目線と同じ高さになり落ち着きます。
客側も、見下ろされるアングルでないから、心理的にもゆったりと出来る。
しつらいが済んだら、カウンター右端に手を入れます。
右端は木の格子だから、小上がり席(桜)の客と目が合います。
それを防止する為、ベネチアンカットの大花瓶を目隠し用に置くのです。
これで、視線をさえぎることが出来、しかも色彩が良いアクセントにもなります。

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