70年代後半、熊本市競輪場通りの天然物を商う生け簀店・九一屋に、
ヒゲが行った時でした。
平目の厚みをのぞき見していたヒゲに、店主が何気に話し始めた。
「よーと、この前、漁協からワタリガニが捕れたからと連絡が来たっですよ。
直ぐに取りに行ったつですが、たまがったです。
活きたガネが陽ざらしのまま、うっちゃってあっとですよ。
もう弱ってしまって、活かしは無理。
ワタリは安はないのに、漁師たちは、もう焼酎で良か~気色でおる。
熊本の漁師どんな、魚を獲ったら、もう仕事は終わりで、
後はウッチャラかしだもん 💢 」
ほら、TVドラマ・ファーストペンギンの初めの頃のシーン。
漁師たちは、魚を陸(オカ)に揚げたら、もう仕事は終了したのまんぞく顔。
「 後の魚の状態なんて、知ったコツじゃない。 」
何処の漁場でも、同じようなものみたいですが ・・・ ?
その後、ヒゲ夫婦が酒の会で、北九州の旦過市場に立ち寄った時です。
通りの魚屋を覗いてみて、びっくりしました。
小さくて価値感が少ないと思われるような小鯵や小鯖。
熊本なら、捨てるようなサイズです。
其れらが一匹一匹、サバ折り&血抜きしてあるのです。
お陰で、身はバリっとしてコリコリ。
見事にしっかり硬い状態のままですね!
こんなクズ(失礼)みたいな魚でも、丁寧に扱うとちゃんとした商品に
成るのですねー!
勉強させられた瞬間でした。
その後、ヒゲは、お魚ボックス風な箱を見つけた。
不揃いな魚種が少しずつ入っている、色モノと言う下衆なネーミング。
例えば、アナゴ1匹・シイノフタ3匹・フノコ海老3匹・小メダカカレー2枚。
雑魚扱いされる雑多な色物ボックス。
しかし、鮮度はピカイチだから、天ぷらネタにばっちり。
料理するのは大変でしたが ・・・・ (笑)
〘 色物の一例です ⤵ 〙
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