田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

屏風を拡げろ? ②

2020-05-31 19:06:10 | ヒゲの毒舌
先ずは、前ブログ “ 屏風を拡げろ? ” のコメントをご覧下さい。
『 本人が暇なんだもんで、ろくな事考えない 』 の項。
今は知りませんが、ヒゲの高校時代には、漢文の授業がありました。
その中で、すごく感心した一文があります。
       《  小人閑居して不善を為す  》
引きこもり万歳の平成では、もう多分? 用無し格言ですが。
      
昭和の熊本、ご近所さんのオジサン達からこんな風に咎められた。
「ええワキャーモンがゴロゴロして家ン中におると、ろくな事は考えんバイ』
( 訳:  元気な若い者が仕事もしないで、家でゴロゴロ寝っ転がっていると、
       暇を持て余し悪い事ばかり考えて、いらぬ妄想にふける。 )
昔のオジサン達は、なんて良い事を言うんでしょう。

「 店のブランド名だけで、福岡ぐらいなら楽に稼げますヨ! 」 と、
銀行の悪魔が船場のボンにささやきます。
「 お爺様みたいに、必死に器や美術品を捜し求めたりする必要もないです。
  現代は、リスク分散の経営学が流行です。
  多店舗を展開するほど、リスクは軽減しますから。
  なーに、資金はたっぷりと銀行が用意しますので~! 」
こうして、暇を持て余していたボンは、爺さんの家訓を遠ざけた。

やがて、ボンは、もがきながら泥沼に沈んで行く ・・・ と、その時。
鼻先? 足の先? に、何やら触れるモノがあらわれる。
これで、かろうじて沈下が止まり、息が出来るように。
でも、これって何だろう!?
ソレは、湯木貞一爺さんが、儲けを注ぎ込んで求めた九谷の鉢です。
競売に掛けられた銘品を、貞一さん馴染みの美術商が買い戻していたのです。
ボンは、涙ナミダの反省をして、再起を図るのでした。
 
      《 湯木貞一コレクションの美術館 》
              
                    《 再起後のボン 》      

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2 コメント

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懲りない男 (ヒゲ)
2020-06-02 17:10:06
我々の飲食業界。
あのOOにも支店がある!と言うのは、ステイタス。
軍人の勲章みたいなものでしょうか。

すると名刺には4軒の店舗名が並びます。
差し出す時には、一介の板場から実業家になったと錯覚することに。
婚活パーチーなら、鼻たかだか?

ウーン、多店舗展開の誘惑をはね退けるのは簡単ではない?笑。
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またぞろ (batten)
2020-06-01 08:45:44
爺様の名声遺産で食べている御一族。
ボンも立ち直ったのでしょうか?分かってはいるのでしょうが多店舗展開してますね。
私が大阪勤務の頃に小さな店で再開したのが、もう4店舗もだして。
またぞろ、悪い虫に食いつかれたのかもしれませんね。

コロナなのか分かりませんが廃業した東京の「木挽町弁松」などは多店舗展開、
インバウンド客目当てに借金して改築改装した旅館ホテルなど
銀行さんやコンサルタントの甘言に舞い上がったのだと思います。
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